Secret Love (ページ15)

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15~勇太side ページ15

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今日の2公演が終わり、残り2公演が明日に控える。

お客さんたちみんな帰ってからもう一度会場に戻り今日ダメだったところとかをみんなで復習したり話し合う。

メンバーしかいない中で

「そういや今日可愛い子いた？」

やっぱりそういう話にはなる。

いつもならあんまり首突っ込まない俺だけど

他のファンのこと反応が違ったあの子を思い出し、

『いた…』

と小声で呟いていた。

それを聞き逃さなかった紫耀は

「えーどの子？」

「いや、あの子って言っても人多いから分かるはずないやろ」

「あ、そっか」

そんな会話をみんなでしてる中

俺は確かあの子この辺にいたよなってところに向かって歩き出す。

その子がいた場所へ行くと

『ん…？』

なにか落ちている…手帳…？

こういうのってプライバシーかもしれないけど落し物だから…

開くと生徒手帳で。

顔写真…それはあの時の君で。

大学名、学部、名前が書いてある。

『長山 A…ちゃん…』

歳は俺より2つ下だった。

『都内じゃん…』

「ジン、どうかしたー？」

近寄ってきたメンバーたち。

『いや、なんでもない！』

俺はその生徒手帳をポケットにしまった。