☆261☆ ページ1
Aside
パイロ
『はあああああっ！！！』
クラピカ
『......ッ！』
2人の想いと剣が交錯し、広間に甲高い音が響き渡った。
私はその瞬間だけは見るまいと、
そっと瞳を閉じた。
○
クラピカside
私とパイロの動きが止まる。
パイロ
『村を出る時にボクとした約束、覚えてる？』
ふと、パイロが呟いた。
__楽しかった？ってボクが聞くから、
心のそこから『うん』って答えられるような、
そんな旅にしてきてね！！ __
あの日のパイロの笑顔を、そしてパイロの目を治すために医者を見つけてくると誓った約束を、忘れるはずがない。
クラピカ
『ああ、もちろんだ。』
パイロ
『......じゃあ聞くね。......楽しかった？』
それはどこか悲しげで、そして真剣な声。
クラピカ
『......。』
パイロ
『どうしたの？』
クラピカ
『悲しいこと、辛いこともたくさんあった。
でも、それを分かち合える友を得た。
そして何より...。』
その時一瞬、Aと再会してから
これまでの思い出が鮮明に脳裏に浮かぶ。
クラピカ
『何より、Aと再会する事が出来た。
だから今は、心の底から‴うん‴と答えられる。』
パイロはにっこりと微笑みを浮かべた。
パイロ
『...良かっ......た......。』
パイロの安堵の声。
それは、心の底からこちらを案じてくれているような、そんな優しい声だった。
木剣をパイロの胸から引き抜くと、
パイロは苦悶の表情を浮かべ、がくり、と
膝をついた。
パイロの眼から念のオーラが照射され、眼が返還され、視界に光が戻った。
A
『パイロ...ッ！！』
Aがパイロに駆け寄って来る。
パイロ
『A...。あの時助けてあげられなくてごめんね。』
あの時とは、きっと幼少期にAが
両親から暴力を受けていた時の事であろう。
A
『そんなの...パイロが謝ることじゃない...。
私あの時、クラピカとパイロに出会ってなかったらきっと私は此処にいない。』
A
『私を恐がらないで友達になってくれて、ありがとう。毎日会いに来てくれてありがとう。私を好きになってくれてありがとう。』
Aの瞳から涙が零れた。
パイロ
『......ッ！！なんだぁ。
ちゃんと伝わってた！』
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真昼 - 更新が続くと嬉しいです！ (2022年11月13日 5時) (
レス) id: b9490dab21 (このIDを非表示/違反報告)
omoti - 久々に来てみたら、最終更新日がつい1年前になっていて、驚きと嬉しさで心がいっぱいになりました(*^^*) 完結となるまで待たせて頂きます。なのでどうか、小説の続きを宜しくお願いします!! (2020年9月28日 16時) (レス) id: ee0db38384 (このIDを非表示/違反報告)
かなみ(プロフ) - レオ×クラさん» 古株読者さん！ありがとうございます！未完成のままで終わらせないよう努めます。これからもよろしくお願いします！ (2019年7月16日 1時) (レス) id: 2c68db5eae (このIDを非表示/違反報告)
レオ×クラ(プロフ) - 続編おめでとうございます！当方2015年頃からこの作品を拝見させて頂いている者です。まさか更新されるとは思わず、とても嬉しいです(o>ω<o)6年も継続できるのはほんとに凄いことだと思います！御自分のペースでいいのでゆったり頑張ってください！応援しています♪ (2019年7月13日 0時) (レス) id: 098954054f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かなみ | 作成日時：2019年7月8日 2時
