ヒンナ ページ8
…アシリパちゃんは思ったより大喰らいのようだ。
ご飯への食いつきが半端じゃなかった。
私はアシリパちゃんのお茶碗にご飯をよそって渡す。
彼女はそれは嬉しそうに茶碗を受け取ると、一度ご飯をテーブルに置き、今度は汁物に手を伸ばした。。
恐る恐るといった様子でけんちんを口に運ぶ。
うっ、うっ、と嗚咽を漏らし変顔をしながら。
一口飲んだのだろう。彼女は一瞬固まった後、「ヒンナだ！！！」と口にした。
…ヒンナ？？
「ﾑｸﾞﾑｸﾞ…これはヒンナだぞ！…ﾓｸﾞﾓｸﾞ…なんて食べ物なんだ！この中のやつはなんだ？ホクホクしてたと思ったら、…ﾝｸﾞｸﾞ…グニャグニャしてたり硬いのも…ﾓｸﾞﾓｸﾞ…入ってたりしてるぞ！」
口いっぱいに詰め込みながら話す彼女の姿は、なんとも可愛らしかった。
とりあえず中に入ってたら物を一通り説明する。
「その中には里芋と大根、人参と牛蒡、あと私特製の肉団子が入ってるんだよ。」
「そうか、そんなに沢山の食材が入ってるのか…
それはヒンナだな！この団子はなんだ？もちもちしてるぞ？」
「それは肉団子。私特製なの。豚肉とひき肉と玉ねぎを混ぜて作ってあるんだよ。」
「ぶ、豚肉！？ひき肉ってなんだ！？でも団子状だから食べやすいな！ヒンナヒンナ！！」
一通り説明を終えると、アシリパちゃんはまたけんちんを食べ出す。
食べ出したところ悪いとは思ったが、私はヒンナとは何なのか聞いてみた。
「ねぇアシリパちゃん、そのヒンナっての、何？」
彼女はまた私に視線を向けると、喋るために口の中のものを飲み込もうとモグモグと口を動かした。
急かしているようで申し訳ない…
彼女がモグモグタイムを終わらせると、ヒンナについて話してくれた。
「ヒンナはな、私達アイヌの言葉で食事に感謝する言葉なんだ！ありがとうって意味だ！私達は食事に感謝してヒンナと言いながらたべる！それにな、えっと、…お前の名前はなんて言うんだ？」
少し黙った後、アシリパちゃんは私の名前を聞いてきた。
思い返せば、確かに名乗っていなかった。
ハッとして自己紹介をする。
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カナ霆(プロフ) - あさん» わわわ…意味違ってましたすみません！！書き直しておきます！！そうですね、続きは制作中です！もう暫くお待ちください。好きと言って頂けて感無量です…。投稿頑張りますね！！ (2021年9月30日 9時) (
レス) id: 8a920fda83 (このIDを非表示/違反報告)
あ - ヒンナは美味しいの意味ではなく感謝の意味、主に食事の時に言う言葉であるだけ、頂きますを食事中に言うような感覚かと。煽りに聞こえたらすみません。話は変わりますが作品の続きなどございますでしょうか？私この作品が好きです。無理せず投稿を頑張ってほしいです。 (2021年9月2日 10時) (レス) id: 53a16566a8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：カナ霆 | 作成日時：2021年6月1日 1時
