兄は作家、弟は探偵。【名探偵コナン】

ずるいずるい ページ31

島西「…俺の負けさ…。



そうさ、俺はただ守が羨まさしかっただけ。


俺にも、共に生きていくと誓った人がいたが、交通事故で死んだ。


守が、幸せな顔をして話してきて、とても憎かった。



俺は、アイツを突き落とした後、守の部屋に入った。



玄関に、向日葵の花が置いてあった。



その花を、婚約者の今村さんに渡そうとしたんだろ？そう思って、アイツの背中に置いたんだ。」




島西さんは、拳を強く握っていた。



そして、それを聞いた時田さんの婚約者の今村さんは、その場に膝をつき、涙を静かに流していた。




水谷さんは、今村さんの背中を擦りながら、涙を流した。





_______________数時間後。





俺と、江戸川君は、少し落ち着いた今村さんに話をした。




コナン「今村さん、時田さんはずっと一緒にいようという想いで、向日葵を渡そうとしたんだよ。」





『向日葵の花言葉は、
＜私はあなただけを見つめる＞。


そして、水谷さんから受け取った雑誌の占いには、今日が勝負日だったみたいですよ。



時田さんは、それを事前に知っており、今日をプロポーズの日にしようとしたのではないでしょうか？
』





向日葵の花言葉は他にも、＜愛慕＞、＜崇拝＞がある。



今村さんをとても愛していたのだろう。




まるで、色褪せず此処に見えるように。






____________第一章 完_______________

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