第5話 ページ6
研磨side
クロはずっと探している。
あの時の女の子を。
確かにあの時俺はしっかり見た。
うちの学校の制服だった。
だからきっとすぐ見つかると思った。
だけど、それらしき人はいなかった。
クロも休み時間はずっと学校中を探し回っていた。
何日も掛けて。
先「は〜い!今日は皆さんに嬉しいお知らせです♡」
研(どうせくだらない事なんだろうな…)
眠いし早く帰ってゲームして寝たい…
先「なんと転校生がきますよ〜!」
研(別に嬉しくないし。)
俺は頭の中でクロの探している人の事とゲームの事を交互に考えていた。
ガラッ
「うわぁ可愛い子!」
「綺麗な子だ…感動!」
「こりゃライバル多いよなきっと。」
どうでもいい。
早く終わってほしい。
先「では自己紹介を。」
俺はその転校生を見ることなく机に突っ伏して自己紹介だけ聞いていた。
『黒高Aです。皆さんとはなるべく早く親しくなれればいいなと思います!よろしくお願いします。』
パチパチパチパチパチパチ…
研(………………え?この声…)
ガバッ
俺は思わず顔を上げて転校生を見た。
あの時の………声と似て…
まさか…
『………あっ!』
研「………っ!」
間違いない、あの女の子だった。
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極東華梛魏(プロフ) - みるくさん» みるく様 ありがとうございます!嬉しいお言葉感謝です🙌 (2022年2月27日 10時) (レス) id: e283a3dbc4 (このIDを非表示/違反報告)
みるく - 最高でした😭😭 (2022年2月26日 21時) (レス) @page50 id: ec7e47412c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:極東華梛魏 | 作成日時:2022年2月6日 18時