第34話 ページ35
研磨side
多分クロは気づいていない。
やっと自分の気持ちに気づいたぐらいだし、仕方ないけど。
黒「なんだよ研磨。」
研「別に。クロらしいというか、なんというか。」
合宿最終日の、最後の時間。
今はこうして皆で騒いでるけど、コートに立てばライバル。
もちろん翔陽だって。
ゴミ捨て場の決戦。
それを実現させたいと思うのはクロだけじゃない。
会う度に新しい翔陽を見てると、不思議と負けてられないというか、バレーしたいと思える。
研「ねぇA、翔陽…あのオレンジの髪の子、どう思う？」
『どう思うって、バレーの時？』
研「うん。」
『技術的な事は分からないけど、いつも楽しそうな顔してる。』
研「ふーん。」
『え、思ってたのと違った？』
研「ううん。」
楽しそう。確かにそうだ。いつも暑苦しくてうるさくて、
それでいてキラキラしてる。
黒「ちょっと研磨クン、何Aを一人占めしてるんデスカ？」
研「別に一人占めしてないし。」
黒「A、手伝いの最終日にこんなごちゃついてて悪いな。」
『いえ、やり甲斐がありますよ！』
Aはこの合宿だけの手伝いというだけで、これからの部活に来ることはない。
それ故に他のチームとも会うことも、多分ない。
だから…
「おいお前イケよ！」
「え〜マジ可愛い過ぎて無理！」
「俺いってみようかな〜」
「いやお前はダメだろ。」
烏野なんて
西「やべぇマジで潔子さんと並ぶ美しさ！」
田「目のやり場がっっ！！」
木「……鼻血出そ…」
縁「いや既に他の小説でも鼻血出してたろ。」
(連載中の鈴の音色【HQ 西谷夕】を参照ください)
この合宿中にやっとクロはAへの想いに気がついた。
でもさ、それだけじゃきっとダメだと思う。
本当に…
研「……離しちゃ、ダメだよクロ。」
クロに聞こえないくらいの小さい声で呟いた声は
皆の声と風の中に消えていった。
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極東華梛魏(プロフ) - みるくさん» みるく様 ありがとうございます！嬉しいお言葉感謝です🙌 (2022年2月27日 10時) (
レス) id: e283a3dbc4 (このIDを非表示/違反報告)
みるく - 最高でした😭😭 (2022年2月26日 21時) (レス) @page50 id: ec7e47412c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：極東華梛魏 | 作成日時：2022年2月6日 18時
