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第2話 ページ3

黒尾side


高校2年生が終わろうとしていた3月上旬。
本日は生憎の雨。まだ肌寒さを感じるこの時期に、更に追い討ちをかける様な冷たい雨。


俺達もいよいよ3年生で部活もいずれ引退。
そして受験生でもある。

黒「研磨も2年になるんだから、そろそろ先輩らしくしないとなー」

研「別に…今のままでも不都合はないよ。」

黒「いやいや俺(たち)が困るんだが…」

相変わらずゲームに夢中。よく傘さしながらできるよな…器用なヤツ。昔から変わんねぇな…ったく。
ま、そこが研磨らしくていいんだがな。

黒「俺も…主将が務まるかは分かんねぇけど…精一杯やっていくしかねぇな。」

フォローしろよ?と研磨の方を向けば無視。

黒「研磨君、僕寂しいんですケド?」

研「…………クロなら大丈夫だよ。」

黒「!」

ほんっと、敵わねぇな。


先輩達が築き上げてきたものは壊すことなく、受け継いでいかなければいけない。
口では何とでも言えるが、それが俺に務まるだろうか正直不安を抱えていた。

「クロなら大丈夫だよ。」

研磨のその言葉は素直に嬉しい。
けど、俺だって完璧な人間じゃねぇ。いつかは自分で自分を苦しめるかもしれない。
バレーにばかり打ち込んできたとはいえ、お年頃の高校生としてはそれなりの出会いだって…

研「顔、気持ち悪いよ…」

黒「………は?」

研「ニヤついてる。」

黒「マジか…」

やべ…気づかなかった。


告白はされた事だってある。自分で言うのもなんだが、わりと。
もちろん付き合ったこともある。
けど、なんだか表面だけの薄っぺらさが目に見える事ばかりで、どれも長くは続かなかった。

本当の出会いって、本当の恋愛って…なんだ?








キキィィィィーーーーーーーーッ!!!!







研「クロ…!!!」






黒「…!」
















俺は、今…















『大丈夫ですか!?』











女の子に、お姫様抱っこされていました。

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設定タグ:黒尾鉄朗 , 音駒 , ハイキュー!!   
作品ジャンル:アニメ
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極東華梛魏(プロフ) - みるくさん» みるく様 ありがとうございます!嬉しいお言葉感謝です🙌 (2022年2月27日 10時) (レス) id: e283a3dbc4 (このIDを非表示/違反報告)
みるく - 最高でした😭😭 (2022年2月26日 21時) (レス) @page50 id: ec7e47412c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:極東華梛魏 | 作成日時:2022年2月6日 18時

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