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第76話 ページ33
Aside(続き)
帰り道、ほとんど人気のない道を通りながら考えた。
テスト期間が終わり、あとは返ってくるだけ。
彼らとの関わりももう終わり。正確には全教科が返ってくるまでだけど。
『……長く居すぎたな。』
長く関わらないようにしていたつもりだ。
けど彼らは一生懸命で前向きに勉強していた。目的を果たすために。
その姿を昔の自分と重ねたが故に手を貸したくなった。
「ほら、あの子。」
「誰にもついていかないみたい。」
「保護しようとしても拒むのよ。」
「警察も施設の人も困ってたわ。」
「下手に手を出せば…」
ずっと孤独でいい
強くなるために
誰の手も借りない
汚れるのは自分だけでいい
私の目的
『………』
誰かに後を付けられていることに気がついた。
『…この気配…』
面倒だと思いながら、けど足を止めず歩いているとロープが張られたままの入口に着いた。
『何かご用でしょうか?』
振り返ってそこにいたのは…
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作者名:極東華梛魏 | 作成日時:2021年8月2日 20時