第75話 ページ32
Aside
期末テストが終わったら採点期間のため次の日から部活は再開するらしい。もちろん居残りもしないようにとの事だった。
私は自己採点するために家に帰ろうとした。
田・西「「夜月さーーーーん!!」」
大きな声が後ろから聞こえる。
『はい。』
田「夜月さん、勉強教えてくれてありがとうございました!!」
西「龍がどうしてもお礼言いたいって言い出してよ!」
『自信のほどは?』
田「ぐっ…手応えはあったぞ!」
勉強が苦手な人は、いざ本番のテストになると一気に頭が真っ白になったり、覚えたことが突然抜けたりする。
『お礼を言うならテストが返ってきてからよ。』
まだ結果は分からない。
けど、さっき西谷君もわざわざこちらに体を向けてお礼を言ってきた。
この二人はそういう性格であり運動部ゆえ、癖なのだ。
田「っし!随時報告するぜ!」
西「ある意味すげぇ緊張するな!」
この二人は多分、大丈夫だろう。
他の人達も元々苦手なだけで特に心配はしていない。
『報告、待ってるね。』
田・西「「おう!!」」
二人の力強い返事を聞いて私はその場を去った。
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作者名:極東華梛魏 | 作成日時:2021年8月2日 20時