第51話 ページ8
西谷side(続き)
その日も昼休みは龍や力たちも一緒に分からないところを集中的に問題を解いていく。
『うん、正解。』
西「うっし!どうだ龍!!」
田「すげぇぜノヤっさん!」
縁「大分仕上がってきたなぁ。」
雪「あんたらいつの間にこんなに?」
田「へっ!どんなもんだ!!」
みんなでやれば不思議と楽しく思えるし、勉強が捗る。けど、こうやって休み時間に教えてもらえるのもテストが終わるまで。
終わったら…
西「もう、ねぇのかなぁ…」
田・縁「「ん??」」
雪「何が?」
西「い、いや、なんでもねぇ!独り言だ!」
危ねぇ…口に出ちまった。
けど俺だけじゃない。龍も、そう思ってるかもしれない。
『他は大丈夫そう?』
西「……」
今は大丈夫と言いたいところだったけど、そう言えば今日はもう終わり。
多分、下手をすれば次に話すのは明日、とかになりそうだ。
雪「西谷?」
縁「どうした?」
西「っ大丈夫だ!俺はな!」
田「俺も今日んとこは理解したぜ!」
『なら、今日はここまでね。』
同じクラスなのに、何で話せないんだろうか。
夜月さんが休み時間にどこかへ行っているのは知っている。
前から気にはなっていたけど、どこへ…
『私はこれで。雪、また後で。』
また、すぐどこかへ姿を消す彼女。
雪「相変わらず忍者かよ。」
音もなく姿を消した。俺たちはもうそれに慣れたけど、本当、忍者みたいだ。
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作者名:極東華梛魏 | 作成日時:2021年8月2日 20時