塩味 ページ48
ぼーっとしてたら、いきなり後ろから浮き輪を押されて、前に進みだした。
『えっ？！』
あわてて後ろを振り返ると、
勇「よっ」
勇征くんが浮き輪を押していて、びっくりした。
勇「一人で何してんの」
『浮いてるの』
勇「うん、まあそうだけど笑 華那ちゃんたちは？」
『ナンパされてたから置いて来た』
勇「そっか」
『サーフィン、しないの？』
勇「んー、人が多くてできなくなったから、暇してんのー」
『ふーん、他の男子は？』
勇「かわいい子見つけたからナンパしてくるって」
『ナンパって楽しいの？』
勇「したことないから知らね。それより遊ぼ」
今まで必要最低限の会話しかしてこなかったから、なんだか変な感じ。
自然解決の日から、話すことが増えたような、、？
勇征くんが私の浮き輪を真正面から押しだした。
地面を蹴って進むたびに、顔が近くに来て、また体温が上がりそう。
勇「その水着かわいーね」
『え、ありがと』
勇「華那ちゃんセレクト？」
『なんでわかるの？』
勇「んー、なんとなくの勘？」
向かい合ってるから、自然と目が合う。
勇「何？」
『いや、なんでもない』
慌てて視線を逸らそうとした時、
唇に熱い感触。
『、っ』
勇征くんの顔がゆっくり離れていく。
心臓の拍動がうるさい。
『、、見られてたらどーすんの』
勇「誰も見てねーよ」
唇を噛み締めると、海水の味がした。
なんだか、付き合ってた頃に戻ったみたい。
そんなことを考えてると、いきなり浮き輪をひっくり返された。
『うわっ！』
豪快に後ろにひっくり返り、水しぶきがたった。
おかげで、セットした髪がびしょびしょに。
『もう！いきなりやめてよっ！』
勇「ごめんって笑」
そう言いながらも笑っている勇征くん。
あれ、こんなのいつぶりだろう。
勇「怒った？」
『、後でアイス奢ってよ』
勇「はいはい笑」
そうこうしてたら波打ち際へ流れていく浮き輪。
勇「もっとあっちまで行ってみよ？人少ないし、綺麗だよ」
『うん』
だんだん水深が深くなってきた。
私が溺れないように、手を繋いでいてくれる。
『ねぇ、もう私、足つかなくなってきた』
勇「チビ」
『もう知らない』
勇「ごめんごめん笑 俺に掴まってて？」
言われるがままに、勇征くんの背中に身を預けた。
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かなやん(プロフ) - ゆあさん» コメントありがとうございます！！これからもキュンキュンさせちゃいますよっ！笑 (2019年9月10日 23時) (
レス) id: 6be4483183 (このIDを非表示/違反報告)
かなやん(プロフ) - ひまわりさん» 嬉しいですううううう！！！ (2019年9月10日 23時) (レス) id: 6be4483183 (このIDを非表示/違反報告)
ゆあ - キュン死しました (2019年9月8日 2時) (レス) id: 0eaf3d3c12 (このIDを非表示/違反報告)
ひまわり - 続きが気になって本当に読んでて楽しいです！ (2019年9月7日 18時) (レス) id: f8b1863b7c (このIDを非表示/違反報告)
かなやん(プロフ) - ひまわりさん» ほんとにほんとにありがとうございますううう！！！そういっていただけて、かなり嬉しいです！！！ (2019年9月3日 23時) (レス) id: 6be4483183 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かなやん | 作成日時：2019年7月27日 13時
