涙 ページ22
『颯太くんのちょっとちょーだい』
颯「どうぞ〜」
『私のもどうぞ〜』
かき氷を交換して食べた。
『んん！イチゴおいしい！！』
颯「こっちもうまい！Aちゃん、昔から抹茶小豆好きだよね」
『そうなの。子供の頃は渋いっていじられてたなあ』
颯「なつかしいね」
かき氷を食べ終え、花火を見るための場所探しを始めた。
人も多くなってきた気がする。
手、繋げるかな？
さっきはスマートに繋いだけど、今考えるとけっこう恥ずかしい、、
Aちゃんの方を見ずに、なにげなく手を絡めた。
『ん？颯太くんどうしたの？』
Aちゃんが上目遣いで見つめてくる。
颯「いや、、人多いから、手繋いどく、」
『もう子供じゃないんだから、大丈夫だよ』
とか言いつつも笑って握り返してくれて、なんだか胸が熱くなるのを感じた。
やばい、今超絶顔赤い、、。
『たこ焼きとりんご飴食べたいな』
Aちゃんはもう食べ物に夢中だったけどね。
花火を見るためにベンチに場所を取った。
颯「じゃあ、なんか買ってくるから、Aちゃんはここで待ってて」
『ありがとう』
颯「で、何食べるんだっけ」
『たこ焼きとりんご飴と焼き鳥と焼きトウモロコシでお願いしますっ』
颯「なんか増えてる笑 了解！」
急ぎ足で屋台に向かった。
両手に袋を下げて、ベンチに戻ると、Aちゃんが首元の汗をハンカチで拭っているのが見えた。
見え隠れする鎖骨が色っぽくて、なんだか変な気分、、。
Aちゃんに袋を渡すと、笑顔で受け取ってくれた。
『颯太くんギリギリセーフだよ！花火まであと3分！』
颯「よかった、間に合った〜」
二人で座って、花火が上がるのを待つ。
『あ、くる、、10・9・8・7・6・5・4・3・2・1、、、0』
カウント通りに花火が大きな音とともに打ち上がった。
『うわあ、、きれい、、』
たこ焼きなんてそっちのけで花火を見つめるAちゃん。
その穢れのない横顔があまりにも綺麗で、思わず息を飲んだ。
今年最初で最後の花火大会、Aちゃんと行けてよかった、って伝えたい。
Aちゃんの名前を呼んだ。
だけど、その瞳からは大粒の涙が零れ落ちていたんだ。
気づいたら、僕はAちゃんにキスをしていた。
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かなやん(プロフ) - ゆあさん» コメントありがとうございます！！これからもキュンキュンさせちゃいますよっ！笑 (2019年9月10日 23時) (
レス) id: 6be4483183 (このIDを非表示/違反報告)
かなやん(プロフ) - ひまわりさん» 嬉しいですううううう！！！ (2019年9月10日 23時) (レス) id: 6be4483183 (このIDを非表示/違反報告)
ゆあ - キュン死しました (2019年9月8日 2時) (レス) id: 0eaf3d3c12 (このIDを非表示/違反報告)
ひまわり - 続きが気になって本当に読んでて楽しいです！ (2019年9月7日 18時) (レス) id: f8b1863b7c (このIDを非表示/違反報告)
かなやん(プロフ) - ひまわりさん» ほんとにほんとにありがとうございますううう！！！そういっていただけて、かなり嬉しいです！！！ (2019年9月3日 23時) (レス) id: 6be4483183 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かなやん | 作成日時：2019年7月27日 13時
