第8話 ページ8
__Eiji side
あのあとAちゃん送った、って言ったらそらは心底後悔していた。
「そんなに好きなの?」
「…うん、めっちゃ好き」
「ヘェ」
「興味ないなら聞くなバーカ」
そう言いながらスマホをいじってるそらは、見ているこっちが恥ずかしくなるくらいにやけていて、ビンタしたくなった。
そこをぐっとこらえる。大人だから。
代わりにそらのスマホを奪い取ってやった。
「あ!おい返せ!」
「やーだ、」
そらが取れないくらいスマホを高く掲げて、ふたりのやりとりを見る。Aちゃんのラインのアイコン…ペットの猫かよ。普通だな。
彼女が俺のことをなんか言ってないかと気になって、今朝のやりとりを見てやろうと思った。
「…"楽しかったです"?」
「そうだよ!いい子だろー」
「…ふふ、本当に"いい子"だな、」
「え、なんで笑ってんのえいちゃん」
「別になんでもないよ、あーおもしろ」
「え、なんで!?ねぇ!!」
理由を知りたがるそらが追いかけてきて、ふたりで全力鬼ごっこ。ちょうどカメラのセットをしていたりっくんが「もー」と呆れている。
みっくんが「俺も混ぜて!」と言ったところで、りっくんに静止される。
「もー!動画撮るから!とりあえず座ってふたりとも!」
「「うーす」」
「じゃあ撮るよー。5、4…」
「ねぇ、そら。Aちゃんに言っといて。
"俺も楽しかったですまた遊びに来てね"って。」
「え、うん…?」
「はいどーも!アバンティーズのエイジと!」
「そ、そらちぃと」
俺が女の子を呼びたがるなんて珍しいからなのか、若干グダったオープニングとともに、今日の撮影が始まった。
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あや(プロフ) - ぜひ!ぜひ!ぜひ!続きを!!更新待ってます!! (2018年8月5日 22時) (レス) id: 5116ee690c (このIDを非表示/違反報告)
悠(プロフ) - ☆ルナ☆さん» あと少しですがお付き合いください!(((o(*゚▽゚*)o))) (2017年11月29日 23時) (レス) id: fd69086671 (このIDを非表示/違反報告)
☆ルナ☆(プロフ) - キュンキュン/////(((o(*゚▽゚*)o))) (2017年11月29日 0時) (レス) id: 915f053575 (このIDを非表示/違反報告)
悠(プロフ) - Cさん» コメントありがとうございます!!これからもキュンを追求していきます…! (2017年11月24日 18時) (レス) id: 2a7f43fe4e (このIDを非表示/違反報告)
悠(プロフ) - 冬春@アバ小説更新中さん» こっちも嬉しいです…!これからもお楽しみください〜! (2017年11月24日 17時) (レス) id: 2a7f43fe4e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:タバタ | 作成日時:2017年11月6日 15時