第14話 ページ14
__Eiji side
正直面倒だと思った。でもそれ以上に、ほっとけないな、って言う謎の感情。
別に俺はこいつの保護者でもないしましてや恋人でもないし、なんなら会ったの2回目だけど、こいつの本性を知ってるのは俺だけだという事実が俺にこんな行動をさせたらしい。
こないだの記憶を手繰り寄せながらなんとなく歩いていると、見覚えのあるマンションが見えてきた。
俺の背中で爆睡してるこいつを起こそうと思った、が、普通に起こすのも面白くないので走り回ってみる。
「うぉら起きろおおおお」
「…っ!ひぃ!止まって止まって!!」
「やっと起きた」
「…起こし方、雑すぎ……う、きもちわる…」
後ろをちらりと見ると、顔色がさらに悪くなっているようだった。ごめんね。
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「…ありがとうございまひた」
ふらふらと重心が定まらないまま頭を下げるA。
ん、と返事をして、またあの日みたいにエントランスで別れる。
少し歩いたところで気になって振り返ると、ちょうどマンションの柱に激突してふらついているAの姿が見えた。
「あーー、もー、」
後ろからそのちっさい背中に近づいて、背中と膝裏に手を滑り込ませる。
「…っ、え、エイジ、」
「めんどいなーマジで、」
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あや(プロフ) - ぜひ!ぜひ!ぜひ!続きを!!更新待ってます!! (2018年8月5日 22時) (レス) id: 5116ee690c (このIDを非表示/違反報告)
悠(プロフ) - ☆ルナ☆さん» あと少しですがお付き合いください!(((o(*゚▽゚*)o))) (2017年11月29日 23時) (レス) id: fd69086671 (このIDを非表示/違反報告)
☆ルナ☆(プロフ) - キュンキュン/////(((o(*゚▽゚*)o))) (2017年11月29日 0時) (レス) id: 915f053575 (このIDを非表示/違反報告)
悠(プロフ) - Cさん» コメントありがとうございます!!これからもキュンを追求していきます…! (2017年11月24日 18時) (レス) id: 2a7f43fe4e (このIDを非表示/違反報告)
悠(プロフ) - 冬春@アバ小説更新中さん» こっちも嬉しいです…!これからもお楽しみください〜! (2017年11月24日 17時) (レス) id: 2a7f43fe4e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:タバタ | 作成日時:2017年11月6日 15時