4※注意 ページ4
岩泉side
いつも通り、Aの迎えにいく。
俺はAみたいなやつを放っておけないからかすぐに、手助けをしてしまう。
「岩泉、あんなヤツにこき使われていいのかよ。」
「あぁ？」
「耳聞こえないだけだろ？
そんなについててやらなくても、困んねーだろ。」
クラスの奴らは勘違いしている
困る困らないの問題じゃない。
Aは悪いやつじゃない、
耳が聞こえないだけで、
少し運動ができないだけで
何も俺らと大差ない。
「A！」
そう呼んでもAからの返事はない。
だけど、少し優しく肩を叩いてやれば
『岩泉先輩っ！』
スマホもこちらにむけつつ笑ってくれる。
『おう、バレー見に来るだろ？』
『はいっ！今日も頑張ってください！』
そう無邪気に笑うAを見てるとこっちまで笑顔になれる。
ほら、やっぱりAは他の奴らと、何ら変わりはない。
「及川、」
「岩ちゃん、ごめん…」
「謝るなら俺じゃないだろ。」
「そう、だね…」
及川は何かを諦めたかのように笑っている。
嫌なら、Aの周りに寄り付かなきゃいいのに。
『及川先輩…？』
『昨日は、ごめん。』
『大丈夫ですよ！僕が見てなかった不注意も原因なので！』
そうスマホを見せながらAは笑っている。
やっぱり、Aは笑顔が一番だろう
いつもいつも、Aは笑っている。
…え…
あれ…？
ずっと笑っている。
自分にボールが当たっても、
転んでも膝を擦りむいても、
倒れて頭を打っても、
ずっと笑っている。
まるで人形みたいだ。
『岩泉先輩？』
Aの顔が目の前に出てきてハッとする。
『大丈夫だ、何でもない。』
大丈夫、まだ俺達が見たことないだけだ。
そう言い聞かせて、その事を考えるのをやめた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 142人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ハイキュー」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
夢花 ゆめいろ星（スター）の夢花（仮） - なにかこれから有りそうで怖いなぁ。 (2018年5月7日 0時) (
レス) id: 1ce7d18474 (このIDを非表示/違反報告)
鬱ネコ(プロフ) - なんか深い話ですね。綺麗事ばかりじゃないところが好きです。。私も一時期難聴になったことがあったので、少し共感しちゃいます。素敵なお話の更新頑張って下さい！ (2018年5月6日 17時) (レス) id: 591d0beef4 (このIDを非表示/違反報告)
uni - すごく面白いですね、更新待ってます！ (2018年4月26日 23時) (レス) id: 6d5573523d (このIDを非表示/違反報告)
Ｒ(プロフ) - かなテツさん» 待ってまーす！ (2017年10月7日 11時) (レス) id: 0a6b6d9361 (このIDを非表示/違反報告)
かなテツ(プロフ) - Ｒさん» 了解ですw決まったら報告しますねww (2017年10月7日 10時) (レス) id: b6068ff8e5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：かなテツ | 作成日時：2017年9月9日 8時
