番外編(バッドエンド2ー4) ページ37
翼side
「うるさいうるさい！お前なんて大っ嫌いだ！！」
Aはそう言って聞く耳を持ってくれない。
「Aっ…！」
アイツを心の支えには出来ない。
絶対に崩れる。
「兄貴だけだ、いつも僕を救ってくれたのは兄貴だけだっ！！」
そう言って、Aは近くの柵にかけより、ピョンっと柵を越えた。
まずいっ！
「A！やめろ、やめるんだ！！」
「うるさい、お前らの滑稽な顔を見れるのもこれで最後か。
最後くらい、いい顔しろよ。」
そう言ってAはこっちを向いてニヤッと笑った。
昔、二人でイタズラをした時のようだった。
俺は必死に走った。
しかし、足は鉛がついているかのように重く、思うように動かせなかった。
「僕は、兄貴のいうことなら何でも聞くよ…
もう未練なんてないから…」
そう言って、Aは、体重を後ろにかけて
落ちた。
Aの居た場所には無線ワイヤレスようなものが落ちていて、
それからは誰かの笑い声が聞こえる。
俺はそっと耳にそれをつけて、どこかでこの様子を見てるであろうそいつに言った。
「弟が死んだっていうのに、何笑ってんだよ、お前。」
俺はそいつに怒っていた。
人間を玩具のように遊ぶこいつに。
「翼、久しぶりだね。
あっちの暮らしは楽しかった？
って、そんなことはどうでもいっか。
最後の表情素敵だったよ、妹ちゃんにもそう伝えといてよ、じゃあね、また遊ぼ。」
そう言って無線はきれた。
俺はすぐにそれを外し、空に向かって投げた。
ボンッ
無線ワイヤレスは爆発した。
俺が少しでも遅れていたら頭ごと吹き飛んでいたかもしれない。
下には沢山の生徒や先生が。
もうすぐ救急車も警察も来るだろう。
バレー部の連中がAを囲むようにして佇んでいる。
俺と有栖は屋上から校内に戻り、人の波に流された。
有栖は、泣いていた。
「絶対に許さねぇ…」
あの野郎。
俺は心に誓を立てた。
？？？side
「結構楽しかったなぁ…！
Aを失ったのは痛いけど仕方ないよねー。
さ、次は何して遊ぼうかなー。」
声の主は、
そう上機嫌で言った。
バッドエンド2
「堕天使は魔王に殺された。勇者達は救うことは出来なかった。」
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かなテツ(プロフ) - 朏素晴さん» ありがとうございます！更新が最近遅くなりつつあるので取り戻していこうと思います！ (2017年6月28日 17時) (
レス) id: b6068ff8e5 (このIDを非表示/違反報告)
朏素晴(プロフ) - バッドエンド１面白かったです！！２も楽しみです、更新頑張ってください！ (2017年6月26日 23時) (レス) id: 1d9fa3eb76 (このIDを非表示/違反報告)
かなテツ(プロフ) - 赤葦Loveさん» ありがとうございます！応援に応えられるように頑張ります！ (2017年6月10日 6時) (レス) id: b6068ff8e5 (このIDを非表示/違反報告)
赤葦Love - 更新頑張ってください！応援してます！！ (2017年6月4日 17時) (レス) id: 16de3291a2 (このIDを非表示/違反報告)
かなテツ(プロフ) - 凛々さん» ありがとうございます！これからもよろしくお願いします！ (2017年5月15日 6時) (レス) id: b6068ff8e5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かなテツ | 作成日時：2017年3月8日 8時
