【青葉城西】皆、忘れてんだろ？僕はドＳだ。【男主】

ドS25 ページ26

「有栖、帰るぞ。」

「お兄ちゃん…

うん。」

「翼、“有栖”。」

「！な、何よ。」

「ありがとう、お前達のおかげだ。」

「…別に。」

「俺は、お前を死なせたく無かった。それだけだ。」

「そうか。
…もう、過去の事もどうでも良くなっちゃったな。」

「俺はいつだってお前の味方でいたつもりだがな。」

「？どういう…」

「俺、ここの教師になったから。」

「…は！？
ま、待て待て。お前、俺の1歳上じゃ…」

「あぁ、外国で飛び級してきた。
お前を、あの家から守るためにな。」

「翼…」

「だから、安心して学校生活、
後少し楽しめよ！」

「…あぁ！」

バンッと大きな音を立てて屋上の扉が開く。

「A…！」

「Aさん…！」

バレー部のベンチ入りの皆がわらわらと屋上に集まってきた。

もう、大丈夫。

きちんと自分の想い、伝えられる。

なんて言われようと、覚悟は出来てる。

じゃあ、行くよ

「皆、僕は…！」

今までの事全部、伝えられるように。

及川や、岩泉、翼や、有栖

バレー部の皆

僕

皆、笑っていた

「「「「おかえり/なさい！」」」」

「ただいまっ！」











？？？side

口の中にある飴玉をコロコロと転がしながら、パソコンを見る。

「なんだ、つまんないなー。

Aももうちょっと楽しませてくれると思ったのになー。」

そう、一人の部屋でポツンと呟く。

パソコンの画面には、Aとその仲間達。

「ま、結局、Aも悪になりきれなかったって事か。」

口の中の飴玉をガリッと噛む。

「はぁ、つまんな。」










そう言うこいつは



Aの実の兄

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