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レオン side_
『では、最終確認を「プルル、プルル、プルルル…」…ハァ、チーター。』
チー「あっ!す、すみません!失礼します。」
そう言ってクラウンの部下はどっかに行った。
__もしかしなくてもクラウンをうちに取り込むチャンスじゃね?
でも、クラウンがどんな奴かはまだ分からない。
なんにせよ、交渉を成功させなきゃ何も起きない。
「最終確認。
こっちからの要望は、
情報を提供してもらう事、
堅苦しいのナシ、
うちのルールに従う事、
コックやってもらう事。」
『こちらからは、
衣食住を提供して頂く事、
寝室を別にして頂く事、
それと急なお願いで申し訳ございませんが、
私の部下に何かあった時、
すぐに向かえる様に配慮して頂く事を希望します。』
「分かった。配慮する。それと、最後に1つ聞きたい事がある。」
『はい、なんでしょう。』
「お前のとこの
お前が俺のアジトに居てなんの利がある?」
ずっと気になってた事。
交渉を持ち掛けられてからずっと疑問に思ってた。
何を企んでいるのか。
何を望んでいるのか。
どう答える、クラウン。
お前の一言で、この後が大きく揺らぐ。
__クラウンから返ってきたのは、意外なものだった。
「え…?それは……っ。」
「言えないのか?それとも、お前も知らないのか?」
『知らないというか…その……。』
クラウンは口籠った。
答えられなかったのだ。
悪い方に揺らいでしまった。
黙り込みパクパクと動く口。
困った顔と必死に考えを巡らせる様に泳ぐ目。
あごに当てた手と肘を支える腕。
彼の行動の全てが、「知らない」と語っていた。
__あぁ、コイツの
頭本人から交渉しに来ないくせに、
交渉決裂した時には責任を部下に押し付ける。
目的さえも教えずに。
飛んだ最低な上司だ。
俺は今、物凄くソイツをぶん殴りたい。
こんな謎しかない組織と今手を組むのは危険すぎる。
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おとひび(プロフ) - ろろさん» わぁありがとうございますっっ!!すごく励みになります!了解です書きますっっ! (5月2日 20時) (レス) id: 7349489dec (このIDを非表示/違反報告)
ろろ - なんだかものすごくわくわくします!!!是非続きを書いてくださると嬉しいです🥹🥹 (5月1日 22時) (レス) @page17 id: 4cf545d201 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:おとひび | 作成日時:2023年10月14日 21時