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10. ページ13

レオン side_



『では、最終確認を「プルル、プルル、プルルル…」…ハァ、チーター。』


チー「あっ!す、すみません!失礼します。」




そう言ってクラウンの部下はどっかに行った。


__もしかしなくてもクラウンをうちに取り込むチャンスじゃね?

でも、クラウンがどんな奴かはまだ分からない。

なんにせよ、交渉を成功させなきゃ何も起きない。




「最終確認。

こっちからの要望は、

情報を提供してもらう事、

堅苦しいのナシ、

うちのルールに従う事、

コックやってもらう事。」




『こちらからは、

衣食住を提供して頂く事、

寝室を別にして頂く事、

それと急なお願いで申し訳ございませんが、

私の部下に何かあった時、
すぐに向かえる様に配慮して頂く事を希望します。』


「分かった。配慮する。それと、最後に1つ聞きたい事がある。」


『はい、なんでしょう。』


「お前のとこの(アタマ)は何が目的だ?
お前が俺のアジトに居てなんの利がある?」




ずっと気になってた事。

交渉を持ち掛けられてからずっと疑問に思ってた。

何を企んでいるのか。

何を望んでいるのか。



どう答える、クラウン。

お前の一言で、この後が大きく揺らぐ。






__クラウンから返ってきたのは、意外なものだった。




「え…?それは……っ。」


「言えないのか?それとも、お前も知らないのか?」


『知らないというか…その……。』




クラウンは口籠った。

答えられなかったのだ。

悪い方に揺らいでしまった。


黙り込みパクパクと動く口。

困った顔と必死に考えを巡らせる様に泳ぐ目。

あごに当てた手と肘を支える腕。


彼の行動の全てが、「知らない」と語っていた。




__あぁ、コイツの(ボス)はどうしようもなく適当だ。

頭本人から交渉しに来ないくせに、

交渉決裂した時には責任を部下に押し付ける。

目的さえも教えずに。


飛んだ最低な上司だ。

俺は今、物凄くソイツをぶん殴りたい。





こんな謎しかない組織と今手を組むのは危険すぎる。

11.決裂…?→←9.



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設定タグ:オリジナル , 長編   
作品ジャンル:ファンタジー, オリジナル作品
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おとひび(プロフ) - ろろさん» わぁありがとうございますっっ!!すごく励みになります!了解です書きますっっ! (5月2日 20時) (レス) id: 7349489dec (このIDを非表示/違反報告)
ろろ - なんだかものすごくわくわくします!!!是非続きを書いてくださると嬉しいです🥹🥹 (5月1日 22時) (レス) @page17 id: 4cf545d201 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:おとひび | 作成日時:2023年10月14日 21時

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