11話*家* ページ13
家に着く。
同じようで全く違う家がそこにあった。
…本当に、全部無くなったんだ。
そこには本当に何もなかった。
棚とかも全部違うところに違うものが置いてあった。
俺がコツコツためて稼いでいたお金しか残っていなかった。
後は私服が何枚かと学校の用品。
といった必要最低限の物しかなかった。
とは言っても元々の俺の持ち物がこれだけだった、って言うのもあるけど。
俺はそう思いながら自分の部屋に行き換気をしようと窓とカーテンを開けた
(前には無かったカーテンがあることに吃驚しながら)
開けると…
A「き、くまる…?」
菊丸が居た。
(人の名前呼んだのなんか多分小2ぶりだなーとか思いながら)
丁度菊丸も換気をしようとしたところのようで。
菊丸「あれ?Aだにゃ?」
菊丸も驚いたようで俺を見た。
A「菊丸の家ってそこだったんだ…」
俺が菊丸の部屋をのぞくと意外に片付いてて凄いと思った。
菊丸「そこがAの部屋なんだー♪」
菊丸は俺の部屋を覗き込んだ。
A「あんまり荷物とか無いけどね」
俺はちょっと苦笑しながら言った。
菊丸「よし、明日一緒に学校行くよ!」
俺は吃驚した。
A「は?」
菊丸「窓超えてそっち行って学校行った方が学校早く着くんだよねー」
菊丸は悪びれないようで言う。
A「良いよ。明日朝練あるんでしょ? 丁度良かった。職員室まで行かなきゃいけないし」
菊丸は朝練を忘れていたのかハッとした様で俺を見たが職員室まで行くというと
安心したようにじゃ、一緒に行こうか、と言いそれから菊丸が眠たそうだったので
A「もう俺も寝るわ。」
菊丸「ん。おやすみ―」
そう言い菊丸がカーテンを閉めたところで俺はぽつりと言った。
A「A dream good for you (…貴方に良い夢を)」
俺はそれから自分の部屋のカーテンも閉めた。
もう寝ると言ったが正直言って眠たくも何もない。
俺は他の部屋がどうなっているのか確かめに行く。
唯一、親父の寝室だった場所は開けられなかった。
怖かった。
心を取り戻すとこんなに怖い物だったんだ。
まぁそれは置いといて。
以前は家になかった本棚が作られていた。
色々なジャンルの本があって面白そう。
今度読もう。
俺はそんなふうに2時ぐらいまでグダグダして部屋に戻り(菊丸との窓の部屋)
寝ることにした。久しぶりに表情とか声とか出したら疲れた。
今日はゆっくりと寝る。
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魔法人(プロフ) - わかりました! ありがとうございます!! (2015年6月25日 23時) (レス) id: 9780a0b86d (このIDを非表示/違反報告)
月夜見(プロフ) - 魔法人さん» 只今確認してきました、矛盾申し訳ありません。マネージャーは夢主と同じ年齢という設定になっておりますので、3年生が正解となります。申し訳ないです!! (2015年6月25日 21時) (レス) id: 147be326d2 (このIDを非表示/違反報告)
魔法人(プロフ) - あのこれってどっちが正しいんですか? 20話のマネージャーの学年が1年になってるのに人物紹介の時は学年が3年生になっててどっちが正しいんですか? (2015年6月25日 1時) (レス) id: 9780a0b86d (このIDを非表示/違反報告)
奏(プロフ) - 雪比奈loveさん» 了解です('◇')ゞ コメありがとうございます(>_<) (2013年8月5日 16時) (レス) id: c7e9827f5f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:かなで | 作成日時:2013年7月29日 18時