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DHside
リビングにみんな集まって、
いつも通りの朝ご飯を食べる
いや、いつも通りじゃ…ない?
そう思ったのは、Aが
ずっと箸を持ったまま、ぼけーっとしてたから。
めずらしい…だっていつもだったら、
朝ごはんはスイッチが入るからって、いっぱい食べるのに。
だけど、ずっと上の空。
ヒョン達も気にしてたけど
何を聞いても、
『なんでもないよ』
これの一点張りで、ご飯を食べ終わったみんなは
そのまま部屋に戻っていった。
あ
なんでもない、はずがないのに。
リビングには
しばらくジフニヒョンが残ってたけど、
「ヒョン、Aと話したいことあるんで」
そう言って出ていってもらった。
あ
「A、何かあったでしょ?」
『なんでもないよ』
まだそれを言うA。
だけど、目は泳いでるし確実に嘘をついてる。
「僕、嘘は嫌いだよ」
思い切ってそう言うと、Aは目を見開いたあと
決意を固めたのか、
『自分が、…分からないんです』
ぽつりぽつりと話し始めた。
「分からないって?」
『ニエリオッパのことが、頭から離れなくて
でも、それは熱が出てたからって思ってた。
それなのに、今日オッパの熱が下がってても、気になって気になって仕方なくて』
Aの話を黙って聞いていると、
目を伏せたまま
『オッパの笑顔を見るたび、触れられるたび心臓が苦しいです』
衝撃的な言葉を言い放った。
なんだろ、
なんか、悲しいっていうか、悔しい?
僕はAのペンだから、ほかの人に惹かれてることが悲しい?
恋ができてるAが羨ましい?
違う、なんか違うけど
鈍感なAは、自分の気持ちの正体に気づいてない。
あ
「なんだろうね、僕にも分かんないや…!
ごめんね?」
『そんな全然、大丈夫!聞いてくれてありがとう!』
「ほんと、ごめんね」
Aに嘘をついて、
『もういいですって…笑』
ヒョンに嫉妬なんかして。
「練習、行こっか〜!」
『うん、そうだね!』
でも、嘘ついたら
少しは僕のこと頼ってくれるでしょ?
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花撫(プロフ) - ヨーグルトさん» ありがとうございます!! (2018年12月7日 22時) (レス) id: f28b08e2d1 (このIDを非表示/違反報告)
花撫(プロフ) - キムテヒョンLOVEさん» ありがとうございます!笑 (2018年12月7日 22時) (レス) id: f28b08e2d1 (このIDを非表示/違反報告)
ヨーグルト - ダニエルやばすぎです。ジフニの嫉妬も最高 (2018年12月7日 18時) (レス) id: 289ee071a9 (このIDを非表示/違反報告)
キムテヒョンLOVE - 最初っからジソンかっこよすぎー。 (2018年5月13日 10時) (レス) id: c61170a557 (このIDを非表示/違反報告)
花撫(プロフ) - 美紀さん» 感想ありがとうございます!第2弾も読んでくださると嬉しいです! (2018年4月29日 9時) (レス) id: f28b08e2d1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:花撫 | 作成日時:2018年3月20日 10時