愛され紅一点マンネ . (ページ22)

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体がやけに重い

そう感じて目が覚めた私

覆いかぶさっていた物体がのそっと起き上がって……

JK「ん……あ、起きた？」

目の前にはぐぅが…………ん？ぐぅ？！

『なｯ、えええええええｯﾑｸﾞｯ？！』

JK「ちょっ、しーっ！」

ぐぅは静かにして、と手で私の口を抑えた。

分かったから！息させて！酸素！求む酸素！

バシバシぐぅを叩くと、あ、ごめんと言ってやっと手を離してくれた。

『ぷはっ……死ぬかと……』

JK「ごめんー」

ひひっと笑うぐぅ。かわいい。ウサギだ。

……じゃなくて！

『私の部屋で何してたの？』

JK「寝顔おもしろかった」

『なんでベッドに入ってんの？』

JK「お前がいたから」

答えになってないような……

『とりあえず跨ってんのやめて』

JK「？どうして？」

『どうしてもなにも、邪魔だから』

JK「A」

『じゃまーじゃまーじゃまー』

JK「A」

『どけてーどけてーどけJK「A」』

私が変なコールをしてると、いきなり低い声でかなを呼ばれてびっくりする。

『……なに。』

JK「俺、男だよ？あと年上なんだからオッパなんだけど」

『うん、で？』

はぁ……とため息をついたぐぅ。すると私との距離を詰めて、顎に手を添えた。

JK「このまま……」

ぐぅの指が首筋をなぞる。

『ｯ……』

JK「Aを襲うこともできるんだよ？」

『……そんなこと、しないくせに』

私がそう言い返すと、

JK「どうなっても知らないよ？」

ぐぅの顔が近づく。

『どいて』

JK「なんで」

『じゃま、』

『ぐぅ、お腹空いたんだけど』

それでもどけないぐぅに腹が立って、こちょこちょ攻撃を開始。

JK「あっ、ちょㅋㅋおいㅋ」

『ほらどいたどいた～』

JK「ごめんって……あーお前のせいでお腹痛い」

JK「ご飯、食べに行くよ」

そう言って差し伸べられたぐぅの手を、ぎゅっと握って、

『うん！』

私たちは下のリビングへ向かった。

JK「寝顔もかわいかったな」

『ぐぅ？』

JK「なんでもない」