１２７ ページ27
「キズもんって…あのケガはうちの自己管理が…。」
兄が本気だということを察して、奏は白石のフォローに回った。
「…そうやとしても、あいつも同罪や。」
「え？いっちゃん、どうしちゃったの？」
整理が付かない思考がもどかしくて、兄に問いかける。
「…どうもせぇへん。」
少し間があって聞こえたのは、いつもの兄の声だった。
「とりあえず今、奏が思っとることディーンにもちゃんと言うんやで？」
「うん。折を見て話すよ。」
「それじゃあかん。今せぇ。」
いつになく厳しい兄に戸惑う。
「え？今ですか？」
無意識に敬語になってしまった。
「なんやねん、できへんのか？」
「心の準備が…。」
「さっき俺に言うたこと、そのまま伝えればええやん。」
「せやけど…。」
きっと白石は自分のせいだって思うだろうから、正直今は言いたくない。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
流好(プロフ) - kanadeさん» ありがとうございます。 (2020年7月23日 11時) (
レス) id: 46a1f7a177 (このIDを非表示/違反報告)
kanade(プロフ) - 流好さん» コメント＆リクエストありがとうございます。感想をいただけて嬉しいです。まだまだ回収できていないネタがあるので、それを回収する過程で柊との話も描いていけたらなと思っています。引き続き、よろしくお願いします。 (2020年7月23日 11時) (レス) id: 7106a7d7cc (このIDを非表示/違反報告)
流好(プロフ) - 面白かったです。私事ではありますが、財前柊君の話も見てみたいです。 (2020年7月23日 8時) (レス) id: 46a1f7a177 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：kanade | 作成日時：2020年6月16日 15時
