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「さぁ〜そんな奏ちゃんですが、この番組は初登場ということで。」
そんな中、しっかり進行を怠らないのが八雲だ。
「バラエティってあんま出ないでしょ?」
「そうなんですよ。なかなか機会がなくて。」
梅原の問いに素直に答える奏。
「俺たちに質問されることって予想できる?」
八雲が奏の横顔を伺いながら訊いた。
「そうですね〜無駄に芸歴長い分、たいがいのことは聞かれてきてますからね。逆に怖いです。」
子役の頃からインタビューに答えることには慣れている。
よって普通の質問は聞き飽きた。
「同じ理由で俺らも考えるの大変だったんだよ。」
「無駄に芸歴長いとは言ってないけどね(笑)」
少々天然な折原に加藤がツッコむ。
浜っ子の彼は関西人のツッコミとはまた違った切れ味を見せてくる。
「基本的にNGなしだから。ちゃんと答えてね?」
「SEも入らない感じですか?」
ルールを説明する八雲に上目遣いで予防線をお願いする奏。
「その方向で。」
奏の予防線を断ち切る八雲。
作戦は通用しなかったようだ。
さすが既婚者はガードが堅い。

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作者名:kanade | 作成日時:2020年6月6日 23時

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