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「なぁ、信ちゃん。覚悟ってなに?」
岡安が好奇心に勝てずに訊いてきた。
「覚悟は覚悟や。」
「奏と別れる覚悟?」
市丸は意地悪く訊いてくる。
「ちゃうわ。」
「ええ加減、俺に譲ってや。」
「嫌や。っていうか、奏はモノちゃうし。」
この二人のやりとりをほぼ毎回見ている他のメンバーは、苦笑いして見ている。
「でも、奏のことで言っておかなあかんことって何やろな?」
財前が訊く。
「そもそも、なんで信ちゃんだけなん?」
永蔵も気になっているようだ。
「さぁな。」
「…俺の勘やけどさ、奏も本気で信ちゃんと別れたいわけやないと思うねん。」
思案する白石に岡安が言った。
「……。」
岡安の言葉に余計考え込む白石。
「なぁなぁ。なんか暗いで?テレビでもつけよ?」
場の空気を和ませようと永蔵がリモコンを手にする。
{今夜のジパングサロンは――}
「あ…」
『今井奏のここでしか言えません〜』
なんというタイミングだろうか。
今、一番会いたい人をテレビ画面越しに見つける白石。
「消す?」
さすがの永蔵も気まずそうに訊く。
「いや、見る。なんか手掛かりあるかもやし。」

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作者名:kanade | 作成日時:2020年6月6日 23時

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