今日:20 hit、昨日:3 hit、合計:1,322 hit
小|中|大
80 ページ30
遠山も含めメンバー全員が、奏のことを気にかけているのだ。
(それなのに俺ときたら…。)
「はぁ〜。」
「また、ため息ついとるん?」
岡安が心配そうに白石の顔を覗き込む。
「まぁなぁ。」
「俺も奏と話せたらええんやけど、最近は俺にも気ぃ遣ってるみたいで、愚痴ってこんくなったんよなぁ。」
なんとも不憫な顔をしながら市丸を見る岡安。
一方の市丸は、その視線をスルーした。
この話については、我関せずの姿勢を貫くようだ。
「まぁ、あんまり深く考えんと自分の気持ちに正直になり?覚悟決まったらフォローくらいはしたるし。」
視線を逸らしながら言うあたり、照れ屋の横峯らしい。
「ヨコ…。」
「明日、終わったらメシでもどうや?奏のことで、いろいろ言っておかなあかんことがあんねん。」
「なに…?」
「ほな、いつもの店予約しとくわ。」
白石の問いに答えずに、横峯はスマホを手に楽屋から出て行った。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:kanade | 作成日時:2020年6月6日 23時