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「そうかぁ?う〜ん。…あんな〜間奏でディーンが相手役の女の子に愛の告白をするセリフがあんねん。柊は、きっとそれを奏に向かって言って欲しかったんちゃうんかな?」
「…なに、それ?」
奏の心臓が大きく揺れる。
愛の告白をする白石を見てみたいという好奇心が、膨らんできたのだ。
「柊は柊なりに、ディーンと奏のこと心配しとるんやろうな。確かに強引やけどさ、二人が向き合うチャンスを用意してくれとったんちゃう?」
「それ早く教えて欲しかったわぁ〜。」
本気で残念がる奏を見て、横峯は苦笑いをしている。
「本音だだ洩れやん。」
「う〜る〜さ〜い〜。出会ってから今まで、信ちゃんにそんなこと言われたことないもん。くそ〜後輩うらやましいわぁ。」
「ちょい待て。付き合ってとかって告白的なこと言われてないん?」
「うん。言われてないし言ってない。」
「んじゃ、なんでカレカノの関係になったん?」
「…なんでやろ?」
奏は適当な言葉で誤魔化した。
本当は覚えているのだが、兄に話すような内容ではなかったから。
「おまえら…ほんまその天然ええ加減にせえよ?」
呆れたようにため息をつく横峯。
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作者名:kanade | 作成日時:2020年6月6日 23時