∞虹色の憂鬱∞２ (ページ3)

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(ん？メンバー以外なら話せるんかもな。)
そう思いついた彼はスマホを手に取った。
一人だけ心当たりの人物がいる。
とにかく今は行動するしかないのだ。
藁をもすがる思いである男に連絡を取ることにした。

白石ちょっと相談があんねんけど。

☆なんや?混み入ったことか?

白石できれば会って話したいんやけど。今、東京?

☆今、東京におるで。俺はいつでもええよ?

白石今日、夜8時にいつもの店でええ?

☆わかった。

白石すまんな、光星。

☆俺とおまえの仲やろ?今更やで。

(今日は巻きで収録終わらすで。)
と、思ったのも束の間。
スマホを待ち受け画面に戻すと、白石はまた現実に引き戻された。
愛しい彼女の笑顔が眩しい。
お互いのアー写を待ち受けにしようと言い出したのは、奏だった。
かつての二人は、そんな恋人らしいやりとりもあったのだ。
いつからこの笑顔を見ていなかっただろう。
そんなことを反省していると、
「はぁ～っ。」
自然にため息も出る。