検索窓
今日:5 hit、昨日:7 hit、合計:7,046 hit

ページ23

「え?ご一緒していいんですか?」

珍しい彼からの誘いに驚くA。

想定外のことではあるが、嬉しいサプライズだ。

「もちろん。一人でいると、ついつい休憩のタイミングを逃してしまってね。」

「そういうことなら、喜んで。」

「準備してくるから座って待っててくれる?」

「はーい。」

給湯コーナーに向かう宇佐見の背中を、Aはじっと見つめていた。

人間観察が趣味のようになってきているのだから仕方ない。

不躾にならない程度に宇佐見裕也という人物を考察する。

白衣を着ているから気付かなかったが、彼の背中はオトナの色香が漂っていた。

(って何考えてんだ?あたし…)

「準備できたよ。はい、どうぞ。」

「ありがとうございます。あ、そうだ。」

照れて赤くなっているであろう顔を誤魔化そうとしたAは、おもむろにバッグの中を漁りはじめた。

3→←1



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (6 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
23人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:kanade | 作成日時:2022年10月9日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。