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「え?ご一緒していいんですか?」
珍しい彼からの誘いに驚くA。
想定外のことではあるが、嬉しいサプライズだ。
「もちろん。一人でいると、ついつい休憩のタイミングを逃してしまってね。」
「そういうことなら、喜んで。」
「準備してくるから座って待っててくれる?」
「はーい。」
給湯コーナーに向かう宇佐見の背中を、Aはじっと見つめていた。
人間観察が趣味のようになってきているのだから仕方ない。
不躾にならない程度に宇佐見裕也という人物を考察する。
白衣を着ているから気付かなかったが、彼の背中はオトナの色香が漂っていた。
(って何考えてんだ?あたし…)
「準備できたよ。はい、どうぞ。」
「ありがとうございます。あ、そうだ。」
照れて赤くなっているであろう顔を誤魔化そうとしたAは、おもむろにバッグの中を漁りはじめた。
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作者名:kanade | 作成日時:2022年10月9日 21時