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「そうだな。申し訳ないが、この子はサージェスの大事な人材だ。どうしてもと言うなら上に掛け合ってもらいたい。」
「暁兄ぃってば…。」
百合はボウケンジャーメンバーの好き勝手な言葉に頭を抱えてしまった。
それでも彼らの過保護ぶりに拍車をかけてしまった一因は自分にもあると反省する。
「菜月たちだって百合を必要としてるんだもんね。」
唯一まともに救いの手を差し伸べてくれたのは菜月だった。
「菜月ちゃ〜ん。」
菜月に抱きつく百合。
「よしよし。」
抱きつかれた菜月は手慣れたように百合の頭を撫でている。
まるで飼い犬と飼い主だ。
「あ…。」
菜月の肩越しにホージーを見つける百合。
彼は何とも言えない顔をして俯いていた。
「ジャスミンさん。」
飼い主(菜月)から離れてジャスミンに耳打ちする百合。
「ん？どうしたの？」
(あたし、やっぱりホージーさんはやめておきます。)
ジャスミンの手を取りテレパシーを送る。
(…なにか感じちゃった？)
(まぁ。そんなところです。)
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作者名：kanade | 作成日時：2021年5月9日 22時
