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(相棒かぁ。なんか、微笑ましいな。)
相棒と呼べる相手がいない百合は二人の関係を羨ましく感じた。
「単独で乗り込んで行ったって言うから、どんな子かと思ったら…普通の子じゃない。驚き桃の木山椒の木。」
「でもジャスミンと一緒なんでしょ？」
黄色い隊服を着た女性と、ピンクの隊服を着た女性が不思議そうに百合を見ている。
「わたしと一緒…？」
百合は二人の会話の意味を解せずについ訊き返してしまった。
「そう。ジャスミン…この黄色い彼女はエスパーなの。あなたもでしょ？」
ピンクの隊服の女性が隣の彼女を手で示しながら興味津々に訊いてきた。
「エスパー…って言えるかどうかわからないんですけど、他の人と違う能力が備わっているのは事実です。」
「あんまり嬉しそうじゃないのね？」
俯いて答える百合にジャスミンが問いかける。
「今回のことで、自分の無力さを知りました。助けを求めている人がいるとわかっているのに、何も出来なかったから…。」
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作者名：kanade | 作成日時：2021年5月9日 22時
