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目を覚ました百合の視界に飛びこんで来たのは、真っ白な天井だった。
自分の部屋ではないことは確かだ。
首だけ横を向くと、アクセルラーとサバイバスターが置いてあった。
全身がズキズキと痛んでいるが、手足を動かすことはできる。
骨は折れていないらしい。
それに意識はしっかりしていることから、力を使った後遺症は回復したようだ。
(そうか…あたし…)
百合は懸命に記憶を手繰り寄せた。
そして、ある記憶に辿りついた時に頬が火照っているのを感じた。
「ホージーさん…。」
百合の声が届いたのか、部屋のドアが開いてホージーが入って来た。
「気がついたか？」
「ここは…？」
「地球署の医務室だ。」
「すみません。ご迷惑をおかけしました。」
上半身を起こして、できるだけ深々と頭を下げる。
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作者名：kanade | 作成日時：2021年5月9日 22時
