轟轟戦隊ボウケンジャーVS特捜戦隊デカレンジャー (ページ12)

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ここで変身をすればアクセルラーの変身コードが更新され、他のメンバーに気付かれてしまう。

見習いボウケンジャーの宿命だ。

百合の規則違反の責任は明石にも及ぶことは想像に難くない。

それだけはどうしても避けたかった。

ブレザーのポケットに入れてあるアクセルラーに手を伸ばせないもどかしさ。

そして今まで声の主の気配を追うことに集中していた後遺症が、百合の神経を鈍らせる。

目の前に立ちふさがったアリエナイザーの動きに百合は反応できなかった。

「見逃してやろうと思ったが…そうか、そんなに死にたいか。」

敵は片手で百合の首筋を掴んで軽々と持ち上げる。

「うっ…。」

頸部を圧迫され、意識が遠のいていく百合。

と、そこに…

「そこまでだ！アリエナイザー！」

デカレンジャーが現着した。

「ちっ、デカが来ちまったか…。」

その声に舌打ちで反応したアリエナイザーは、百合を放り出し奥に向かって逃走していく。