轟轟戦隊ボウケンジャーVS特捜戦隊デカレンジャー (ページ11)

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そう言えば目の前のラスボスは、さっき思わず盗み見たSPライセンスに表示された写真の被写体によく似ている。

どうやら百合の推測は正しいようだ。

「デカかと思ったら、ひ弱な地球人の子どもじゃないか。」

アリエナイザーはそう言って百合を一瞥すると、来た道を引きかえし始めた。

「ちょっと、待ってよ！」

「あ？」

「奥の部屋に閉じ込めている人を解放して。拒否すると撃つからね。」

「撃てるものなら撃ってみろ。」

相手の挑発に乗って百合はサバイバスターを数発、発砲した。

予想通りたいしたダメージは与えられていない。

地球外生命体に対抗する手段を探す百合。

可能性があるのはデュアルクラッシャーくらいだが、あいにくアクセルスーツとアクセルテクターを身につけなければ使用できない武器だ。

(変身さえできれば、こんなヤツに負けないのに…)

百合は組織のジレンマに苛まれていた。