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反射的にアクセルラーを取り出し、水晶玉に向ける百合。
アクセルラーに内蔵されているプレシャス測定機能を作動させたのだ。
「ハザードレベル350…。」
ハザードレベルはプレシャスの危険度を表す数値。
350というハザードレベルの数値は、百合が見つけたプレシャスの中では高レベルの部類に入る。
「そんな危険なプレシャスを、どうするつもり?」
このプレシャスに見覚えがあったが、それが何なのかまでは思い出せない。
「…記憶を封印しているのか。」
レイが物足りなさそうに呟く。
「それなら思い出させてやろう。10年前に何があったのかも――。」
人の記憶を操る術を持つレイは、そう言うと百合の額に、その獣のような手を当てた。
「いやっ…やめて…。」
レイの手から逃れようと後ずさるが、その退路は立ち木に阻まれた。
「おとなしくしな。」
嫌がる百合をガイが押さえつける。
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kanade(プロフ) - つぼみさん» コメントありがとうございます。2話目から名前を固定しています。ご希望が多ければ変換するように編集しなおします。よろしくお願いします。 (2022年8月31日 12時) (レス) id: 89b2c9bd4d (このIDを非表示/違反報告)
つぼみ(プロフ) - 名前変換しなくなったんですか? (2022年8月31日 7時) (レス) id: 0933191a9f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:kanade | 作成日時:2020年8月22日 22時