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「あっ…先生は今、職員室で……」
「……ぶはっ、あはは」
どぎまぎしながら言う彼女は
なんだかおかしくて、思わず笑ってしまった。
それに
「え、なんで笑うの…⁉」
不意にかわいいと思った。
「ごめん」と言いながら手を合わせると、その子はむくれる。
けど、なにかに気づいたのか
むくれてた顔はすぐに元に戻った。
「…ケガ?」
「うん、ちょっとひねっちゃって」
苦笑いをしながら肩をすくめる。
「そっか。先生は急用で今いないんだけど…
よかったら、わたし手当てしようか?」
「え?」
急なことで聞き返してしまった。
「あっ、おせっかいだよね⁉ ごめん、今のなしっ…__」
「いや、やってほしい」
俺の言葉に驚いたのか、その子は目を丸くした。
でも、それ以上に自分の方が驚いている。
普段なら、先生を待つって言うのに……。
「じゃ、じゃあ…そこの椅子に座って?」
言われた通り座り、周りを見渡す。
そういえば、先生がいないってことは
今ここにいるのは俺とあの子だけ。
そう思うと少し緊張してしまう。
「あの…足、出して」
「は、はい…」
いつのまにかしゃがんでいた彼女にびっくりして、思わず声が上ずる。
「ふふっ、そんなに緊張しなくていいよ?」
控えめに笑う彼女を見て、恥ずかしくて顔に熱が集まる気がした。
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夜久#LOVE - カナデさん» いえいえ。此方こそお役に立てて何よりです♪ (2018年12月16日 17時) (レス) id: bd44181088 (このIDを非表示/違反報告)
カナデ(プロフ) - 夜久#LOVEさん» わわっ、なんて嬉しいお言葉…!ありがとうございます! (2018年12月16日 9時) (レス) id: 365e4dfa94 (このIDを非表示/違反報告)
夜久#LOVE - バリクソオモロイ! (2018年12月15日 23時) (レス) id: bd44181088 (このIDを非表示/違反報告)
カナデ(プロフ) - ライムさん» はい、ほんっとにかわいいですよね! (2018年11月30日 21時) (レス) id: 365e4dfa94 (このIDを非表示/違反報告)
ライム - 菅君かわいいよなあ〜(しみじみ) (2018年11月30日 17時) (レス) id: ee1104400e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:カナデ | 作成日時:2018年11月30日 12時