お客様、忘れ物です_JN_ (ページ7)

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忘れ物6 ページ7

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｢あの、ジュンがいつもすみません…｣

いつも通り朝の6時に出勤し、安定に遅刻するミンギュを軽くあしらいレジをしていた

忘れ物お兄さんが来るのは大体8時から9時の間

今は7時半。お兄さんが来るにはまだ早い時間なはず…

｢今日はジュニと一緒じゃないんですけど、｣

あぁ、ただ普通にコンビニに寄ったら私が居たって感じね
眼鏡お兄さんとは前回顔を合わせてしまっているから、なにか話さなきゃとか思ったのかな

『あぁ、あの忘れ物お兄さんですか？』

｢忘れ物お兄さん…？｣

『いつも買った商品忘れてくので』

｢…なんかほんと、すみません｣

別に謝られるような事されてないけど、なんて思いながら適当に返事をして眼鏡お兄さんを見送った

忘れ物お兄さんは良い友達を持ったんだな

｢ちょっと何突っ立ってるの！品出しして！｣

『…並ばなきゃダメ？』

｢並んでやるから楽しいんでしょ！！｣

これも恒例行事か…と諦めて並んで品出しをする

『もう筋トレやめなよ。』

｢わかる？！また腕太くなったんだよね〜｣

『太くなったのは分かるけど、魅力は全く分からない』

えぇ〜なんて言いながらシュンとするミンギュ
ボディービルダーにでもなるつもりか

8時半を過ぎた頃、やっぱりあの人はやって来る

｢わ！お姉さん！｣

『別にビックリしないですよ』

｢えー！なんでー！｣

『入店した時から大きな声が聞こえてましたから』

今日は1人かと思っていたら、また別の友達を連れてきたみたい

｢これ、スニョン！｣

｢やー！友達に向かってこれってなんだよ！｣

｢お姉さんも僕の友達〜｣

友達になった覚えは全く無いけど、面倒臭いから勝手に言わせておこう

｢こっちの静かな子はジフン！｣

｢…っす｣

忘れ物お兄さんの友達とは思えないくらい静かな人だ
眼鏡お兄さんとはまた違う感じの静かさ

クルクルっと店内を回ってレジ前に立ったのを確認し、レジ内に入りバーコードを読み込む

『お会計1702円です』

1番静かなお兄さんが支払い、トイレに行ってくるー！と消えていく忘れ物お兄さん

｢あのこれ、いつもあいつがうるさくて申し訳ないっす｣

｢ジュニうるさかったら、怒っていいですよ！｣

いちごミルクという何とも可愛いチョイスな差し入れを有難く受け取る

眼鏡お兄さんといい、今日はお兄さんの友達がたくさん来る日だな

いちごミルク、ミンギュに取られないように隠しておこう

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