お客様、忘れ物です_JN_ (ページ13)

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忘れ物12 ページ13

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お風呂を出ると、ソファーで寝てしまっているお兄さん

私が横になって丁度いいサイズのソファー
少し奮発して買ったつもりが、お兄さんには小さいみたい

『ダンゴムシさーん、ベッド使ってください』

｢んん…｣

『あっちの部屋です』

お兄さんは大きな欠伸をしながら寝室へ向かう

私の手を引いて

『え、あの…私ソファーで寝るので……わっ』

私の手を握ったまま勢いよくソファーに飛び込んだ

いくら抵抗しても緩まない、私を抱きしめる腕

お兄さんが本格的な眠りについた頃、そっと腕から抜け出してソファーで横になる

バクバクとうるさくなる鼓動が止まらない理由は、まだ知らない

『……体痛っ』

時計を見ると、もう18時
９時間も寝てたみたい

そして何故か私の後ろに寝ているお兄さん

『まじでなんで居るの……』

お兄さんを叩き起し、問いただすと

｢1人だと寂しいでしょ〜？｣

なんて理解できない言い訳をする

何故かまた鼓動が早くなるのを感じた

体調が悪いのか何なのか、とにかく今日も夜バイトだからと追い出そうとすると、送ってから帰るとの事
大学終わる時間までって約束は……？

｢じゃあ今日も頑張ってねー！｣

結局送ってもらった私は、裏でタイムカードを押し着替えてレジに立つ

｢ウォヌからめっちゃ電話来てた〜｣

なんだか今日も、ずっとここに居そうな予感

＊