お客様、忘れ物です_JN_ (ページ12)

今日:18 hit、昨日:28 hit、合計:19,018 hit

忘れ物11 ページ12

＊

私も部屋に入り、とりあえずお風呂には入りたいはずだからお風呂場へ案内する

『あー、着替え…友達のやつでも大丈夫ですか？』

｢友達って、あのコンビニの人？｣

『はい。お兄さんも身長高いし、着れると思います』

｢ふーん｣

そう言うと、どこか一点を見つめたまま動かなくなった

『とりあえず、ここに着替えとバスタオル置いときます』

お風呂場をあとにし、リビングへ戻るとまたもや問題が

きっと夜通し起きてたから眠たいはずだ
だけどこの家にはベッドとソファーしかない

ミンギュが来た時は、ジャンケンでどっちに寝るか決めるけど…
仮にもお客さんだ。そんなこと出来ない。

仕方なく私がソファーで寝ようと思い、ベッドを少し整えていると
｢さっぱり〜｣なんて言い髪の毛からまだ雫を垂らしながらリビングへ来た

『髪の毛！まだ濡れてます』

｢わぁ、ほんとだねえ…｣

そして、はい！とタオルを渡され、ソファーに座る私の足元に腰掛けるお兄さん

これは…拭けってこと？

｢はーやーくー！風邪ひいちゃう！｣

『それはこっちのセリフ…』

ぶつぶつ文句を言いながらもお兄さんの髪の毛を拭く

ついでにドライヤーまですると、ニコニコで喜んでいる

『私もお風呂行ってくるので、楽にしててください』

｢うん！分かった〜｣

そう言うと、さっそくソファーにドカンと座り横になる

遠慮ないな。

＊