期限9 ページ10
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お互いにコーヒーを頼み、猫とコーヒーを堪能して外へ出る
『ウォヌさん、私が誘ったのに払って貰うのは納得出来ません！』
｢いいんです。そんなに納得いかないなら、Aさんでは無く猫達に払ったと思ってください。｣
そう、そろそろ店を出ようかと受付へ向かうと、サラッとスマートにお会計を済ませてしまうウォヌさん。
きっとこの言葉も、ウォヌさんなりの優しさなのだろうと思い、お礼を言って引くことにした。
｢次のプランは何ですか？｣
『……決めてなかったです…』
ネコカフェで丸一日時間を潰せるわけもないのに、何故決めていなかったのか……数日前の自分を恨む
｢じゃあ、本屋さん行きますか？｣
『そう…ですね、』
本屋さんが本屋さんに行くって……
私のバカ！何やってんだほんとに！！！
その後は本屋さんへ行き、欲しかった本をお互い購入した。
適当に入った喫茶店で昼食をとり、ブラブラ〜としていたらたまたまあった映画館へ入り、こちらもまた、たまたまやっていたお互い読んだ事のある小説の実写映画を見た
『やっぱり実写だとかなりカットされちゃうんですね』
｢実写には実写の良さがあるけど、俺はやっぱり小説派です｣
『わっっかります！』
なんていつも撮り小説の話をしながら、気づけば家の前
『無計画な旅に付き合わせてしまった上に家まで送って貰っちゃって…本当にありがとうございます』
｢いいえ。あと旅じゃなくてデートね
俺は楽しかったですよ。すごく。｣
『わ、私もです！』
｢良かった、次が楽しみだよ。またね｣
……なんてスマートな男なのだろう。
家へ入り、ご飯を食べる時も、お風呂に入ってる時も、ウォヌさんとの一日を振り返りにやけていた
次は何をしようかな……
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作者名：チョコたん | 作成日時：2024年2月27日 16時
