貸出期限は3ヶ月_WN_ (ページ7)

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期限6 ページ7

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私はせっかちな性格では無いと思いながら26年間生きてきた

けど、案外せっかちなのかも知れない

あれからちょくちょく家へ本を読みに来るようになったウォヌさん

彼と話しているうちに、彼の事が好きなんだと確信するのはとても簡単で、気付いたらこの町を離れるまで残り3ヶ月

もたもたしていられない。もう会えないかもしれないんだ
こうなったら当たって砕けろだと思い、古本屋へ足を向かわせる

｢Aさん、今日はこの本がオススm..｣

『ウォヌさん！！』

｢…はい｣

『今日は本じゃなくて、ウォヌさんが欲しくて来ました！』

…
…
…

いや、これはさすがに間違え過ぎている
顔を見ずとも分かる。絶対引いてる。どうしよう。

｢いいよ｣

ほら、もう来るなって………

え？

『…今なんて言いましたか？』

｢いいよ、って言いました｣

『え、、えぇぇえ？！』

｢その代わり、貸出期限は3ヶ月です｣

あと3ヶ月でこの町から出るんですよね？なんて真顔で言うウォヌさん

まさかいいよなんて言われると思っていなかったから、逆にこちらが動揺してしまう

『その…3ヶ月以内に、ウォヌさんに好きになって貰えばいいんですよね…？』

｢まぁ、そうですね｣

『…分かりました！頑張ります！』

こうして突然始まったウォヌさん惚れさせよう作戦

期限は3ヶ月、果たして成功するのか

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