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期限13 ページ14





ウォヌさんの居ない土曜日は久々で、何をすればいいのか分からなかった

あぁ、私諦められるのかな
時間が経つにつれて、どんどん好きになっている

まあ考えてもその時は来るわけで、ウォヌさんが迎えに来た




『わざわざすみません、今日はどこに行きますか?』


「今日は僕が連れていきます」


『あ、はい。わかりました!』



いつも私が決めていたから、ウォヌさんに決めてもらうのは初めてだ。それに、いつもとは違って夜だし…。
もし泣いちゃっても夜なら分かりずらいし、逆に好都合か…



「なんか、緊張してる?」


『え?!緊張してるように見えましたか…?』


「なんとなくそんな感じが」



最後なんだから緊張でガチガチにならずに楽しまなきゃいけないのに、この後の事を考えると変に動悸がする…



それから車を30分程走らせ、山道を抜けた先で降りた


そこには、今まで見た事もないような綺麗な夜景があった




『うわぁ……すっごく綺麗です、ここ』


「僕の秘密の場所です」


『秘密の場所…』


「人を連れて来たのは初めてです。
最後のプレゼントになればと思って」




最後……か。
きっとこのままダラダラ話していても、意思が弱くなってしまいそうだから…

思い切って気持ちを伝えてしまおう




『あの……ウォヌさん、』


「ん?」


『私、ウォヌさんと3ヶ月過ごして、どんどん好きになっちゃいました……。
付き合いたいとかそんな事言わないので…またこうやってお出掛け出来たらな…って、』




私がそう言うと、クスクスと笑い声が聞こえる




「ねぇAさん、本当に気づいてないの?」


『えっ……なにが、』


「好きじゃない人に、時間なんてあげないですよ」


『……?』


「ウォヌさんが欲しくて来ました!って言ってくれた時から、僕も好きでしたよ」















え、?








「固まってる…おーい、おーーい」


『つまり、えっと…どういう事?』


「僕もずっと好きでした。
でも僕はAさんと違って、付き合って欲しいと思ってるよ」






真っ白だった頭の中に一気に情報が流れてきて
気づいたら涙が流れていた





『私も…っ…付き合いたいです……!』


「よく言えました。A」





そう言って優しく抱き締めてくれるウォヌさん







「貸出期限、ピッタリだね」




『……はい!!』














fin.

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作者名:チョコたん | 作成日時:2024年2月27日 16時

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