方法8 ページ8
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｢みんないらっしゃい｣
パーティー当日、さすがにダル着で行く訳にはいかないから
なんで俺がこんなもの……と文句をいいながらスーツを着てきた
そしてAは、チュール素材のフィッシュテールのロングドレス
オフショルから覗く細い鎖骨、スラッとした脚に黒いヒール
Aを初めて見た時のような衝撃……
いや、それ以上かもしれない、
この世の美を全て集めても足りないんじゃないかと思わせる程綺麗で、言葉も出なかった
｢A、ちょっと肌見せすぎなんじゃないか？｣
『スンチョラ、お父さんみたいでヤダ』
｢そうだぞスンチョラー！父ゴリラー！｣
｢ジョンハナ、お前だけは許さん｣
｢みんな、ゆっくりしていってね
お酒も食べ物も、好きなだけ食べていいからね｣
ふふふ、なんて微笑んでやがるジス
これ、どんな規模のパーティーだよ…
おまけに、この屋敷のように広い家の部屋が余っているから泊まっていきなよとの事
悔しいけど、Aともっと近づく為には仕方ない…
やらかした
ここは……スンチョルの家？
最後の記憶は…………
あーー、ダメだ全然思い出せない
まさか酔い潰れるなんて
普段は所謂酒豪ってやつで、酔い潰れる事なんて滅多にないのに
｢お、起きたかジョンハナ｣
｢スンチョラ〜、俺何もやらかしてないよね…？｣
｢お前覚えてねーの？｣
｢なんっっにも思い出せない｣
｢お前割と初っ端で酔い潰れて、珍しいから一旦連れて帰ったんだよ
何も覚えてないってより、何もしてないの方が正しいな｣
｢何かやらかしてるかと思った……
あー安心した、もう一眠りするわ｣
｢あ、でも
Aとジス、なんか仲良さげだったぞ｣
｢何も安心できないじゃねぇかおいゴリラ｣
｢なんで俺が怒られるんだよ｣
｢何してくれてんだお前……｣
｢仕方ねえだろ！お前連れて帰って戻った時には既に仲良さげに2人で喋ってたんだから｣
｢俺なんてその辺の床に寝かせとけばいいだろうが！！｣
｢お前はほんと……はぁ、｣
Aを振り向かせるには、まだまだ掛かりそうだ…
＊
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作者名：チョコたん | 作成日時：2024年2月23日 16時
