君の彼氏になる方法_JH_ (ページ29)

今日:67 hit、昨日:126 hit、合計:107,083 hit

方法27番外編ページ29

＊

『見てジョンハナー！イルカだよイルカー！！』

｢見たらわかるって笑｣

『やばーい、触っちゃったよ〜！！』

たまには旅行に行こうかと誘い出したのは海辺のホテル
近くの海にはイルカがたくさん遊びに来るらしく、イルカのふれあい体験へ向かう

触っただけで大騒ぎだったAは
イルカと一緒に泳げるというのでやってみると、お前がイルカなんじゃないかってくらい泳いでた。可愛かった。

奮発して、最上階をとった俺。
ディナーは部屋のテラスから海を一望しながら食べる

『ジョンハナ、ありがとう！私すっごい幸せ！』

｢それならよかった、今日は疲れてすぐ寝れそうだね？｣

『お腹もいっぱいになったし、眠たくなってきたかも〜』

｢まだ寝ちゃダメだよ
今からちょっと行って欲しいところあるんだよね｣

『おつかい？いいよ〜、行ってあげる』

おつかいじゃないけど…まあいいか、そういう事にしておこう
俺が計画したのは、今からそれぞれ用意してもらった衣装に着替え、その間に部屋の飾り付けをしてもらう、そこでプロポーズ…という作戦

Aを見送ったあと、俺も着替えに行き、急いで部屋に戻る

数分待って入ってきたAは、薄ピンクのドレスを身にまとい、髪の毛もクルクルと巻かれてハーフアップに、ドレスと同じピンクの花の髪飾りを付けていた

俺は白のタキシード
まぁ、結婚式のよりかはシンプルだけど、Aの髪飾りと同じピンクの花が胸ポケットに刺さっている

『ジョンハナ、これ…』

｢やばい、すげー綺麗だよA｣

『ジョンハンも、すっごくカッコイイ』

｢A、今から言うこと、ちゃんと聞いててね｣

高校一年生の夏、俺は初めて一目惚れをした
今までに見たこともないくらい可愛くて、綺麗な女の子に

その子はいつでも明るくて、笑顔で、少しおバカで

恋だと気付くのに時間はかからなかった

それから5年間、その子の事を想い続けで恋が叶って
その子も3年間俺に恋をしてくれてた事を知った

お互い仕事で忙しくなっても、俺の事を1番に考えてくれて
どれだけ疲れてても笑顔で癒してくれた

それが愛だと気づくのにも、時間はかからなかった

｢次はこの愛を、叶えてくれますか？｣

『叶えたい…です…』

お互いの薬指にハマった指輪、キラキラと光るその指輪よりも綺麗な涙を流しながら、幸せだよと笑ってくれた君を、一生幸せにするよ

＊