君の彼氏になる方法_JH_ (ページ21)

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方法20 ページ21

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『私、ジョンハンに嫌われてるのかと思ってた』

｢え、なんで？｣

『だってすぐどっか行っちゃうんだもん』

｢あー、ごめんごめん、忙しかっただけだよ｣

『こうやってまた話せるようになって嬉しいよ』

｢うん、俺も｣

俺はようやく気づいた

変にカッコつけたり、好かれようとなんかしなくていいって
映画やドラマのシナリオなんて関係ない

ありのままの自分でいる事が1番じゃないか

俺達しか居ないこのトンネルで、5年間隠してきたこの気持ちを言ってしまおうか
Aはこの気持ちを受け入れてくれるだろうか

そんな事も考える必要なんてないか
だってこれがありのままの俺なんだから

｢A、あのさ、ちょっと俺の話をしてもいい？｣

『うん？いいよ、聞かせて』

｢俺は5年間、1人の女の子に恋をしてる｣

人生で初めて一目惚れをして
人生で初めて恋でたくさん悩んだ

その子はきっと俺の事なんて知らないだろうってずっと遠くから見ていて
傍から見たらストーカーみたいだったかもしれない

でも、その子は俺の事を覚えていてくれた
初めて見た時と変わらない笑顔で笑いかけてくれて
その子への好きはどんどん増していった

ある時は悪い男になってみたり、ある時は可愛い男になってみたり、頭の良さそうな男を演じたり
でもその子は全然興味を示してくれなかったんだ

俺の気持ちなんて知らずに他の男と仲良さげにして、嫉妬だってたくさんした
そんな俺の姿を見られたくなくて、必死に隠れたりもした

でもどれも全部俺の勘違いだった

いくら見た目を変えようと、その子に好かれるために色んな自分を演じようと、ありのままじゃないといけないって教えてくれたんだ

｢それが、Aだよ｣

『……私？』

｢ビックリした？｣

『ううん、今すごく嬉しい』

｢Aも同じ気持ちかは分からないけど、ありのままでいたいから、言うね。

A、俺と付き合ってください｣

『もちろん、よろしくお願いします…！』

｢ところでAはいつから俺の事……｣

『ほら、学食で初めて一緒にご飯食べた時あったじゃん？
あの時にジョンハンってこんなにかっこよかったっけ？ってなって、廊下で見かける度に気になってた笑』

｢じゃあこの3年間、俺達ずっと両思いだったって事？｣

『そういう事だね』

君の彼氏になる方法=ありのままの自分でいる事

fin

＊