方法15 ページ15
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｢なぁ、なんで俺まで巻き込まれてんの？｣
｢知らね｣
俺は今スンチョルと大学内の中庭にある花壇の陰に隠れてる
なんでかって？そりゃあ目の前からAとジスが仲良さげにニコニコ笑いながら歩いてきてたから隠れるしか無かったんだよ
そんな俺の気持ちも知らず、巻き込むなとギャーギャー隣で騒いでるこいつはゴリラから猿に変更
｢なぁジョンハン｣
｢なに｣
｢もうやめよーぜこんなの｣
｢無理｣
｢意味無いってこれ｣
｢お前には無くても俺にはあんだよ｣
｢いや、ほんとに意味ないから｣
｢何お前｣
｢さっきからジスとバッチリ目が合ってる｣
｢はぁ？！｣
思わず立ち上がると、こちらを振り返るジス
Aには気づかれなかったけど、ジスに見られるなんて……最悪だ。
俺だって堂々としていたいけど、2人がもし付き合ってたら？
それを聞いて普通にしていられるのか？絶対に無理だ
だから何も聞かない、聞かされないように隠れるしかない
｢お前さ、1回ジスの話聞いた方がいいよ｣
｢嫌だ｣
｢いやまじで｣
｢嫌だ｣
｢悪い話とは限らないだろ｣
｢そりゃお前らからしたらいい話だろうな｣
｢いや、だから……はぁ｣
いつまでもこうしてる訳にもいかない。
好きな人の幸せが自分の幸せだなんて言い出した奴をぶん殴ってやりたい気持ちだけど
まぁ確かに、不幸になるくらいなら幸せを願うべきかもと少し大人になってみる
｢スンチョラ、俺もう大人になるよ｣
｢つまり？｣
｢ジスの話を聞いて、全部諦めるよ｣
｢そ、そうか……｣
君を諦める計画、スタート
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作者名：チョコたん | 作成日時：2024年2月23日 16時
