方法11 ページ11
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悪い男がダメなら、可愛い男だ
髪の毛はクルクルふわふわセットで
服はダボッとニットカーディガン
これでいけるはずだ
｢ジョンハナおは……またかよお前｣
｢作戦2だ。可愛い男作戦｣
｢なんか……無駄な気がするけどなぁ｣
『スンチョラ〜、今日レポート……って、ジョンハナ？！
昨日と全然違うね、びっくりしちゃった』
｢Aおはよぉ〜｣
『なんか、髪の毛ふわふわで可愛いね笑』
なんて俺の頭をポンポン触ってくる……
かっっっっっっっっんわいいなこれおい！！！！
俺より20cmちょい小さいAは背伸びして、おいおいそれって流行りの上目遣いってやつですか？！無意識にやっちゃうんですかぁ？！
｢……あり…が…とう……｣
『あれ、ジョンハナ固まってる
おーい、寝不足？おーーーい』
｢A、こいつはほっといてやれ｣
『……そう？じゃあ、私行くね』
｢おう、……ってレポートがって言いかけてたの聞きそびれたな｣
｢スンチョラ……おれ……生きてる……？｣
｢か、かろうじて｣
｢ハハハ、いい匂いしたなぁ……｣
｢お前ほんとにキモイぞ｣
まぁもう分かるだろうけどこの作戦も失敗
2週間くらい可愛い男作戦をしたが、特に進展はなく、遂には何も言われなくなった
その後も色々試した
頭が良さそうな男計画、無邪気な男の子計画etc.....
全て失敗だ
なんだ？もうラブストーリーには逆らえない運命なのか？
とひねくれてしまう程、この恋には苦戦している
｢ジョンハナおは……あれ、普通に戻ってんじゃん｣
｢俺もう諦めるよ……｣
｢あんだけ色々やってたのに次は諦めるのかよ｣
｢いや、違う。見た目でどうにかするのを諦めるって事。
Aの事は諦めるわけないじゃん馬鹿なの？｣
｢お前まじで口悪い｣
｢俺は俺のままで振り向いて貰えなくて、
もし……もしラブストーリーのシナリオ通りジスに取られたなら、その時は祝福してやろうと思ってる｣
｢嘘だな、お前なら結婚式まで乗り込んでいきそう｣
｢へへ、バレた？｣
君を振り向かせる計画、一時休止
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作者名：チョコたん | 作成日時：2024年2月23日 16時
