方法2 ページ2
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俺は家に帰ってからもあの子の姿が頭から離れず、ボーッとしながら部活に参加して、顧問からはこっぴどく叱られた
説教すら右から左に流れ、グラウンド3周走らされた
｢ジョンハナ、お前なんかおかしいぞ｣
｢あぁ、スンチョルか……｣
｢熱中症なんじゃない？ボーッとしてるし
今日は早く帰って寝た方がいい｣
｢そうだよな………そうするわ……｣
ついにはスンチョルにまで心配される始末
次いつ会えるかも分からなければ、また会える保証なんてない
あの子の姿を忘れないように脳裏に焼き付ける事で精一杯だったから、帰り道スンチョルが俺がグラウンドを走っている時の練習試合での活躍ぶりを自慢気に話しているのもほとんど聞こえてなかった
『あれ？スンチョラ？』
｢おー、A。お前も今帰り？｣
『うん！部活終わりだよ〜』
早速再会を果たしてしまった
｢どうせ帰り道同じだしお前も一緒に帰るか？｣
『あれ、でも友達と帰ってるのに邪魔したら悪いよ』
｢別に大した会話してないよ俺ら
いいよな？ジョンハナ｣
｢お？も、もちろん……｣
『そう？じゃあ、お邪魔しまーす』
｢わざわざ真ん中入ってくんなよ暑苦しいだろ｣
『失礼だな〜』
｢あ、俺母さんにおつかい頼まれてたの忘れてたわ……
先帰っといて！じゃあな！｣
本日2度目の逃走
こう見えて俺は顔がいい
小学生の頃からサッカーをしていて、おまけに顔がいい()
それなりにモテてきたし、俺の事を取り合う女子達もいるくらいだ
そんな俺が、2度も逃走するなんて……
あんなに可愛い癖に←
気遣いも出来て、おまけにあの無邪気さ
俺が見てきた女なんて、それはもうドロドロとしていて…
全ての奇跡をかき集めたような子が存在してもいいのか？
特別足が臭いとか←、めちゃくちゃいびきがうるさいとか←
あ、あれだ。見た目と性格に全振りしてるから家事はもっぱらダメで、運動神経も壊滅的なやつだ！そうだそれだ！
なんてくだらない事をブツブツと考えながら気付いたら自分の部屋にいた
あの子、Aちゃんっていうのか……
彼氏とかいるのかなぁ
いや、いるよなぁ。あんだけ可愛ければ当たり前にいるよなぁ。
まさかこの俺がこんなにも恋愛に悩むなんて思ってもなかったよ
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作者名：チョコたん | 作成日時：2024年2月23日 16時
