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｢ジョンハナ、また見てるのか？｣
｢まるで俺がストーカーみたいな言い方だな｣
｢実際そうだろ｣
俺の事をストーカー呼ばわりしてくるこいつは、高校に入学してすぐに出来た友達のスンチョル
3年間同じクラスってだけで奇跡なのに、大学まで同じ所を受験していたと知った時は頭を抱えた
なんせ俺は、こいつの幼馴染に恋をしているのだから
そしてその幼馴染もまた、同じ大学を受験したと知った時はニヤける顔を抑えられなかった
｢お前はいいよな、スンチョラ｣
｢あーまただよこの流れ｣
｢Aちゃんとは保育園の頃から仲良くて、何かあればスンチョラ〜って呼ばれてさ｣
｢お前も話しかければいいだろ、俺が紹介してやるって｣
｢そしたら俺は、せいぜいスンチョルの友達の人って認識になるだろ｣
｢はぁ……拗らせてるなほんとに｣
俺がAちゃんを初めて見たのは高校一年生の夏
夏休み前最後の登校日は午前までで、一度下校した後部活がある奴は再登校という最悪の日
いつも通り、この後の部活めんどくせぇなってスンチョルと話しながら学校の外へ向かっていると、正門の前に立っていた女の子がニコニコしながら手を振っていた
｢なんだあの子、こっちに手振ってる｣
｢あー、あれ俺の幼馴染。
今日あいつの親仕事で居ないから俺ん家に昼飯食いにくるんだよ｣
｢好きなの？あの子のこと｣
｢んなわけねーだろ、ただの幼馴染だよ｣
｢とか言って、昔から恋してるってよくあるやつだろ〜｣
｢まじで違うからやめてくれ｣
｢ふーん｣
遠くから見た時はよく居る女子高生って感じ
少し短めのスカートに、半袖のシャツ、高いポニーテール
その子に近づくにつれてハッキリと顔が見えてきた
その瞬間、俺は走って逃げた
｢なんだあれ……｣
この暑苦しい真夏には似合わないくらいの白い肌
きっと身長は155cmくらいだろうか、制服から伸びる手足はスラッと長く、ふわふわとしている
肩甲骨の辺りまで伸びている髪の毛は地毛だろうか、少し茶色がかっていてシルクのようにツヤツヤ
そして何よりも、まるで飼い主を見つけた子犬のようなキラキラとした笑顔が眩しかった
俺はあの子に一目惚れをしたんだ
と、理解するまでにそう時間はかからなかった
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作者名：チョコたん | 作成日時：2024年2月23日 16時
