不登校の私は人気歌.い手として活躍しています！その9-2（通常ver）

＃365　ある異変 ページ34

Aside

『どう…したの…？』

悠は家に来たけれど下を向いてて何も話さずにこっちへ向かってきた。
本当に何があった…？

『無…理に話さなくてもいいからとりあえず座ってて。お茶持ってくるからね。』

絶対何かあったんだ。でも悠が話したくないのに無理やり聞いたら駄目だと思ってそう言った。

悠「ご、めんね…。」

しどろもどろにそんな風に呟く悠を見て驚いてしまった。

『え？いや、何もしてないから。大丈夫だよ。心配しないで。』

何だろう。学校で何かあったのかな？今の時間だったら学校だろうし…。または家で何かあったか…？う〜ん…分からない…。取り敢えず悠に落ち着いてもらおう。

お茶を悠の前に置いて話を聞くことにした。

『何かあった？嫌なら話さなくてもいいよ。悠が好きな方でいいし、今話したくなくてもあとからでも聞くし。どっちでもいいよ。』

私もいろいろ聞かれるの嫌なときってすごいあるし…。いくら翔兄ちゃんや想くんでも、ね。
そういう気持ちがあるのはすごく分かるからやんわりとしたいい方で聞いてみる。

悠「今は…話さなくてもいい？あとで落ち着いたら話すから…。ごめんね。」

悠はさっきからずっと頭を下げて謝っていた。

『謝らなくていいって。ならなんか歌おうか。こういう時に歌うと結構気持ちいいんだよ。悠が今歌いたい曲ない？』

少し気分を変えると頭がもやもやしてたのがなくなるしね。一時的にだけど。
少し間が空いて私に聞いた。

悠「…………何かおすすめな曲ない？」

あ〜…何だろうか。難しいな…。

『明るい気分になりたい？それともとりあえず共感できる曲で叫びたい？』

そう聞くとすぐに答えが返ってきた。

悠「叫びたい…かも。」

ならさっき話してたあれがいいじゃん。

『夏代さんのエンドロールいいよ。さっき放送してて話してたんだけどね。一回聞いてみる？』

そう聞くと頷いてくれたからさっきのPCで探す。

『これさ、ニコ動で上がってるやつで初音ミクちゃんが歌ってるんだけどね、本当に人間みたいな感情が入ってる調教なんだよ。素晴らしい…。ciliaさんっていう方のボカロ調教師さんなんだけどさ。本当にその方のボカロの調教本当にすごいんだ。』

そんな雑談も話しながら動画を流す。

『これね。』

何があったのかは分からないけど、この曲なら確か悠も知ってたから。

悠「これ……知ってる…。」

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