＃330 負の連鎖 ページ44
Aside
は〜…そう言ったのはいいんだけどさ、気になる。
何隠してるんだろう。私なんかしたかな？やっぱ少しうざいよね。
悲劇のヒロインみたいなこと言ってるけどほんと実際そんなにつらいことないから。
ただ一瞬辛いだけ。ほんとそれだけなのに。翔兄ちゃんとか想くんにも嫌われちゃうのかな。
嫌われてもしょうがないか。別に一人でもいいけどさ。
もうマジで嫌だ。考えても考えても悪い方にしか頭が回らないよ…。
そんなこと考えてたら涙が出てきた。
自分のこういうところホント嫌い。
何かあったらすぐ泣くところ。勝手な被害妄想かもしれないのに…。
馬鹿馬鹿しい。
そうは思ってても悪い方にしか考えられないんだけどさ。
余計に悔しくなて涙が止まらなくなった。想くんに気づかれませんように。
こういう時に無性に切りたくなる。
自分という存在を消したくなる。これ分かる人少ないだろうけどさ。
でも生憎今そんなことできない。想くんがいるから。
もしかしたら寝てるかも……？そう思って少し布団をめくった。
幸か不幸か想くんは眠ってるようだった。
その期を逃すまいと机の上からカッターを取り出して部屋から出た。
廊下は静まり返っていて、翔兄ちゃんは家に帰ったのかな？と思った。
ああ。でも朔がいるか。どうしようか。声もれないように防音室にしようかな。
そう思って防音室に向かう。朔の部屋の前を通るときはなるだけ静かに通った。
防音室に入り、扉を静かに閉めて電気をつける。
ズボン面倒くさいな。スカートが楽だったんだけど。それでもズボンは柔らかめの生地を選んでるから太腿までまくるのは比較的楽だった。
カッターの刃を出して切ろうと思ったその時。
防音室の扉が開いた。
朔「何をしてるの？」
朔だった。ただ静かに、そう聞いた。
その言葉には温かみがなくて、冷たくて、恐怖を覚えた。
『何って………察してよ。この状況を見て。』
少し冷たい口調で言ってしまった。
その言葉を聞かなかったかのように話し始めた。
朔「全部、分かるんですよ。気配が。誰かが動くとすぐに過剰に反応してしまう。だからなかなか寝られなくて。最近は本当に寝れてないです。だからここにきて寝ていました。」
ああ。そうだったんだ。それで昨日この部屋に入ってたのか。
―――――
深夜２時のテンション←
過去史上最高に会話文が少ない。
＃331 結局は……→←＃329 大人の吐く嘘ってすぐに見抜けてしまう。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 29人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
華奈(プロフ) - 沙綾さん» こちらこそコメントありがとうございます。ちゃんと伝わりましたよ！こんな私の小説で泣いてくださる方がいるなんて世の中すごいですねww沙綾さんの助けになれたのなら本当に嬉しいです。辛い時の話し相手ぐらいになればぜひコメントくださいね。ありがとうございます。 (2018年11月24日 23時) (
レス) id: c708660bae (このIDを非表示/違反報告)
沙綾 - 改めましてこの小説を書いてくれてありがとうございます。長文すいません。本当に本当にありがとうございます。長文失礼しました。 (2018年11月24日 22時) (レス) id: 9d50b1e079 (このIDを非表示/違反報告)
沙綾 - ること、歌い手さんの言っていたこと、一つ一つに感動しました。私と同じような体験をした人はいるんだなって思いました。語彙力なくてごめんなさい。私の言った言葉が少しでも伝わればいいなと思います。 (2018年11月24日 22時) (レス) id: 9d50b1e079 (このIDを非表示/違反報告)
沙綾 - はじめまして、さあやと言います。まだ小説を読んでいると中なのですがその途中で作者のお部屋を読ませていただきました。実は私も不登校です。私もいつも死にたい気持ちばかりでした。そこに現れたのは華奈さんです。華奈さんの小説を読んで何回も泣きました。書いてあ (2018年11月24日 22時) (レス) id: 9d50b1e079 (このIDを非表示/違反報告)
81 - 自分はこれくらいしか出来ませんが画面越しで見守ってますね笑沢山書いてしまってすみません！華奈さんもさかきちさんもお疲れ様でした！ (2018年10月9日 0時) (レス) id: 7978039c6d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
